- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県丸森町
- 広報紙名 : 広報まるもり 令和7年2月号
■「家庭から始まる未来」
令和7年も、はや一か月が過ぎた。皆さんは何を思い新しい年を迎えたのだろうか。能登半島地震で始まった昨年を振り返り、多くの方が一年の健康と平穏な日々を願ったのではないだろうか。
健康であればどんな苦難も乗り越えることができると思っているが、それは心の健康も含んでのものである。人は大小様々な社会に所属しており、その中で人と繋がり生きている。一番小さな社会は家族であり、身近な存在である親との関わり、そして親の姿を見て人との繋がりを学び成長していく。子どもの良い見本となるためには、夫婦円満であることが大切である。「子どもに自信をもって背中を見せることができる親でありたい」とつくづく思う。子どもは、挨拶をはじめ多くのことを親から学び、社会の中で自分を磨くことになる。親の教えは尊く、夫婦円満でなければ、子に繋ぐこともできないのかもしれない。
どんな家庭でも予期せぬトラブルが発生するが、その時に大事なのは夫婦が協力できるかどうかである。夫婦で話し合い、財も二人で管理し、子どもの成長をしっかり見守っていくのが家庭の健康だと思う。家庭の健康が地域社会の健康にも広がり、地域の和が健全に育まれる。人口減少が原因で地域の和が途絶えようとしている今、もう一度夫婦から始まり、家庭、地域で自分たちに何ができるかを考える時期ではないかと思う。
正月に「ワクワクするような町政を!」と書かれた年賀状が届いた。石破首相は、かつて明治政府が目指した「強い日本」、戦後の「豊かな日本」に代わる三度目の日本の目指す国家像を「楽しい日本」と表明した。このワクワクも楽しさも、やはり家庭からスタートしよう。楽しい家庭をつくることが楽しい丸森、楽しい日本に繋がるものと信じているから。
丸森町長 保科郷雄