- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県亘理町
- 広報紙名 : 広報わたり 令和7年4月号
■あの日から14年 東日本大震災追悼献花
東日本大震災から14年を迎えた3月11日、犠牲者を追悼するための献花台が役場多目的スペースに設置され、町内外から411人が献花に訪れました。
また、地震発生時刻の14時46分には、防災無線からの案内のもと、犠牲者へ黙とうが捧げられました。
町では、震災の教訓を生かした地域防災体制の充実強化や、防災訓練などによる防災意識の醸成に取り組んでいくとともに、有事の際には、迅速な災害対応を実践するなど、町民のみなさんの安全で安心な生活を守るため、引き続き各種事業に取り組んでいきます。
■思い出の学び舎と涙の別れ 町立中学校卒業式
3月6日、町内の中学校4校で卒業式が行われ、卒業生290人が門出を迎えました。
このうち逢隈中学校では107人が卒業を迎え、生徒たちは、思い出が詰まった学び舎との別れを惜しみながら卒業証書を受け取りました。
また、卒業生の代表生徒が、「私たちは、それぞれの夢に向かって自分の選んだ道を進んでいきます。もし道が阻まれたとしても、逢隈中学校で培った宝が、未来を切り開くための糧になるでしょう」と話しました。
式の最後には、卒業生による記念合唱が行われ、先生や母校に3年間の感謝と別れを告げました。
■大きくなって帰ってきてね サケ稚魚放流体験学習
2月17日、高屋小学校と吉田小学校の児童21人が、サケ稚魚放流体験学習を実施しました。これは、町の郷土料理はらこめしの材料であるサケの生態や、人工ふ化事業に興味関心を持ってもらうことを目的に、実施されたものです。
当日児童たちは、はじめにサケのふ化場を見学し、サケが産卵のために生まれた川に戻ってくる生態を学びました。その後、阿武隈川に移動し、体長5センチほどのサケの稚魚5,000匹を放流しました。児童たちは、バケツの中の稚魚に「大きくなって帰ってきてね」と優しく声をかけながら放流していました。
■お腹も心もまんぷくに ほっきめし料理教室
3月5日、吉田地区交流センターで、ほっきめし料理教室が開催されました。
これは、町の郷土料理であるほっきめしに愛着を持ってもらうとともに、地域住民同士の交流を深めてほしいという思いから、吉田東部地区まちづくり協議会が毎年開催している教室です。
当日は、亘理町食生活改善推進員協議会の指導のもと、18人の参加者がほっきめしや春菊とリンゴの和え物、すまし汁の調理を楽しみました。
参加者は、「ほっき貝を開く作業が大変だった。コツを教わったので、自宅でもチャレンジしてみたい」と笑顔で話しました。
■未来の町長の立場になって 吉田中学校政策提言
2月18日、吉田中学校の生徒5人が、自ら考えた町の政策を山田町長に発表しました。
これは、生徒たちの財政への興味を引き出し、町の将来について考える機会を創出するため、東北財務局で実施した出前授業や、公民の授業を通して、財政への理解を深めた生徒たちの意見を、政策提言としてまとめたものです。
生徒たちは、「全世帯が住みよい町づくり」をはじめとする3つの政策を掲げ、実現に向けた予算案や新たな地方税を発表しました。
発表した生徒は、「どんな政策をすれば町がより良くなるかを考える良いきっかけとなった」と話しました。
■地元企業が高校生にPR 亘理町高校生企業説明会
3月14日、亘理高校で企業説明会が行われ、1年生全員と2年生の就職希望者約150人が参加しました。
これは、地域経済を支える地元企業の認知度の向上や、生徒たちの就業意識の醸成などを目的に、毎年実施しているものです。
当日は、町内企業を中心に11社が参加し、自社の優れた技術力や魅力を生徒たちに伝えました。
このうち、亘理中央地区工業団地に工場を構える日立Astemo亘理株式会社では、製造品の展示のほか、仕事内容や福利厚生、職場の雰囲気などが説明され、生徒たちは、自分の将来の可能性を広げるため、真剣にメモを取っていました。