くらし 【お散歩日和】出番ですよ~

■どんどんチャレンジしてほしい

遠藤 浩(えんどう ひろし)さん(仙台市)
町地域コーディネーター(学校協働活動推進員)、キャリアコンサルタント

地域コーディネーターを始めたのは、4年前に生涯学習課の土井謙治(どいけんじ)先生(宮城県からの派遣社会教育主事)から、お声がけいただいたのがきっかけでした。
運よく土井先生に誘われて、私の一番やりたいことが生涯学習だったということに気づきました。今こうした場にいられることに感謝しています。
シンガーソングライターやダンサー、保育士、社会福祉や復興関係など、さまざまな職種の社会人が講師を務める七中でのキャリアセミナーは今年で5年目です。今年は12名に参加いただきました。
よく、「なぜ、遠藤さんには幅広いネットワークがあるの?」と聞かれますが、そのほとんどの皆さんが、父の住んでいた深沼(仙台市)で一緒に復興のボランティアをした仲間です。活動するうち自然に同じ思いを持った人たちがつながり、今、七中で力を発揮していただいています。
私は、セミナーでトランペットを吹きますが、実は中学生の頃から自分は音痴だと思い込み、音楽嫌いだったんです。楽器なんてできないと決めつけていたんです。挑戦してみて、最初は楽譜も読めず苦労しましたが、やってみるもんですね。音楽に対するコンプレックスがなくなり、七中の皆さんには、こんな私でもできるのだから、皆さんもいろいろなことにどんどんチャレンジしてほしいと伝えています。
私が小さい時は、様々な遊びが経験や学びにつながりましたが、今の子どもたちは限られた空間でしか学べない。子どもたちを取り巻く環境が変わった今は、昔とは違う形で子どもたちとのかかわり方をしていかなければならないと思っています。

◇いつまでも老いないつもりでいます
しかし、これまでの自分の経験だけでは、立ち行かなくなってくると思います。
経験に加え、子どもたちとのかかわり方などをより深く学ぶために、4月から大学院に進み、「七ヶ浜の生涯学習と深沼の障害者福祉児童教育のイベント現場に知識を活かしたい。自分の指針にしたい」と思います。学びは、学生の時で終わるのではなくて、生涯学び続けるものですからね。
七ヶ浜には、ご縁があります。いとこがいましたので小さい頃からよく七ヶ浜で遊んでいました。七ヶ浜と深沼は私の原動力になっています。
私は、いつまでも老いないつもりでいます。いくつになっても七ヶ浜と深沼の子どもたちの模範になるような存在でありたいですね。親父とおふくろがこよなく愛した土地ですからね。