- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県利府町
- 広報紙名 : 広報りふ 令和7年2月号
・髙橋 快周(たかはし かいしゅう)さん(利府中学校出身)
・千葉 羽奏(ちば わかな)さん(利府中学校出身)
・小笠原 美波(おがさわら みなみ)さん(利府西中学校出身)
・岡 直太朗(おか なおたろう)さん(しらかし台中学校出身)
・遠藤 承紀(えんどう しょうき)さん(しらかし台中学校出身)
・門馬 翔和(もんま とわ)さん(しらかし台中学校出身)
■利府町への思い、願い
町長:20歳を迎えられる皆さま、誠におめでとうございます。本日の座談会では、自分が生まれ育った町についてどう感じてきたのか、20歳という区切りをもって、今後どういう町になってほしいかということを、ぜひお聞かせください。
千葉:子育て支援の面については他の地域に比べてすごく充実していると感じます。あとは、グランディ・21やイオンモール新利府など大きな施設があるのが魅力的です。他の地域と比べても、人の流れはあると感じますが、施設を活かした人の流入がもっとあるといいかなと思います。
髙橋:「新しい技術を取り入れている先進的な町」を売りにしたら、全国的にも話題になって面白いと思います。利府町はグランディで大きなライブがあったり、サッカーの試合が行われたりしますが、現実世界にデジタル情報を映し出すAR技術を駆使し、ライブや試合を全世界にARで配信する取組みがあれば面白いと思います。「最先端」という魅力がある町になってほしいです。
小笠原:利府町に住んでいてずっと印象に残ってるのは、『子どものまち』です。大好きなイベントで毎年参加していました。また、中学生の時のキャリアシップで5日間、役場で職業体験をさせていただいたことも印象的です。他市町村に住む友人に話すと、「そんなに長くできるのすごいね」と言われました。そういう町全体での教育を今後も継続して実施してほしいです。
門馬:自分は中学1年生の時に利府町に引っ越してきましたが、前に住んでた地域よりも施設が充実していて住みやすいなと思ってます。強いて言うなら、朝と夕方の渋滞が気になるくらいです。
■夢がかなうまち
町長:利府町は「夢が叶うまち」というスローガンを謳っています。それはスローガンだけに終わるのではなく、個人の夢に対してしっかりとサポートしていくため、10万円を補助しています。町民の方は誰でも申請できますので、ぜひ活用して夢を叶えていただきたいなと思います。そこで、自分の将来の夢や挑戦したいこと、また、そのために利府町に欲しい施設や取組みがあれば教えてください。
遠藤:私は車が好きですが、スピードを出せる場所がなかなかないなと感じます。ラリー大会もいいのですが、自分が乗っているのがスポーツ系の車であり、ラリー大会では使用する車が限られてしまうため、ゼロヨン(※)の大会があったらいいなと思います。
小笠原:将来、薬剤師になりたいと思っています。利府町に直接的に貢献できることはまだ思いつかないのですが、高齢の方が増えており、在宅医療も多くなってきている中で、利府町に住んでる方のお家にお邪魔して、薬のこと以外にも、患者の病気のことや、抱えてる不安を話してもらえるような優しい薬剤師になりたいです。
■20歳の抱負
町長:皆さんの20歳になった抱負を教えてください。
岡:今年は教育実習もある年なので、教員になりたいという強い思いのもと、いい先生になるための勉強を頑張りながら、大好きな野球も平行してやろうと思っています。最終的には野球を部活で教える先生になりたいと思っていますので、今年も頑張ります。
遠藤:もう社会人なので、車に全部お金をかけないで貯金もしっかりしようと思います。
門馬:職場に新しい人がどんどん入ってくるので、先輩から教えてもらったことをちゃんと後輩に伝えていき、更にステップアップしていきたいです。私生活では、今までやってこなかった様々なことにチャレンジしたいです。20代を楽しみます。
髙橋:今年からは働いてお金が入ってくるので、欲しいものを買って、海外旅行に行きたいです。歴史ある建造物を見て触れて、思いを馳せるような旅をしたいです。
■おわりに
町長:皆さん貴重な意見をたくさんありがとうございます。利府町の自慢を1つだけ、皆さんの胸にしまっていただきたいです。それは利府町には〝明日〞があることです。皆さんが利府町以外の場所に住んだり、行く機会が増えたりする中で感じていると思いますが、人が少なくなってきています。隣の人が引っ越したと思ったら、そのまま空き家になっています。お店がなくなったと思ったら、そのままお店は老朽化し空き店舗のままです。どんどん寂しくなってきています。これは人口減少社会なので仕方がないことですが、自分たちもそうなるのではないかという、寂しい思いをほかの市町村の方は感じていると思います。それに対して利府町は、このような悩みはありません。しかし、町には、カラオケ屋がありません。吞み食いする場所も少ないです。それでも人は増えています。新しい店もどんどん建っている。空いたと思った店舗は、新しいお店が入ってくる。工業団地が新しくできる。ホテルもできた。「明日は何があるんだ、明日が楽しみ」と、ワクワクできるような、そんな町になりつつあります。明日がある。つまり、希望があるということが人々にとって1番大事なことです。皆さんが育った町が、これからも自慢できるような町にしていきたいと思いますので、今後も利府町のことを気にかけていただければと思います。皆さんがそれぞれの分野で活躍することを期待しています。本日はありがとうございました。
※ゼロヨン…停止状態から400m先の地点までのスピードを競うレースのこと。