くらし 認知症 わがこととして そして、ともに生きる

■わがこととして いま知っておきたい認知症
人は誰でも、年齢とともに体も脳も変化していきます。実は、働き盛りの世代から少しずつ脳の機能の衰えは始まっているのです。この記事をご覧になっているかたの中にも、記憶力の違和感や脳の健康に不安を抱いているかたがいるのではないでしょうか。
記憶力や判断力といった認知機能の低下は、急に起こるわけではなく、徐々に進んでいくものです。そのため、早めに脳の状態を知ることで、備えることができます。
最近は、認知症の研究が進み、認知症になっても周囲の支援があれば自分らしく暮らせること、治療により進行を抑えられることなどがわかってきました。

■見逃さないで、MCI(軽度認知障害)
MCI(軽度認知障害)とは、『さらに認知機能が低下し認知症に至る可能性のある状態』といわれています。ただし、MCIから必ず認知症になるとは限らず、早期に対策を行うことで、発症を遅らせたり症状が改善したりする可能性があります。MCIの早期発見が、認知症の予防においてとても重要と言われています。

◇普段の生活で見られるMCIのサイン
・何度も同じことを尋ねる
・約束を忘れてしまうことが増える
・前日の昼食や夕食の内容が思い出せない
・新しい家電の使い方を覚えるのに時間がかかる

◇外出先で見られるMCIのサイン
・仕事上のミスが増える
・メモを取ることが増える
・突然、電車の乗り継ぎが分からなくなったり、道に迷ったりする

ご自身やご家族のサインに気づいたら、早めに医師に相談しましょう。

■地域包括支援センターへ相談を
認知症の心配、医療機関の受診方法など、お住まいの地区の地域包括支援センターにお電話ください。

※ご自宅への訪問も可能です。
※相談に来られる前に、一度お電話くださいますようお願いします。

■医師などの専門職チームが、ご本人やご家族をサポート
認知症サポート医などで構成する認知症初期集中支援チームを長寿課に配置し、おおむね6か月間にわたり集中的に支援しています。対象は、在宅の40歳以上の認知症のかた(または疑いがあるかた)や、その家族です。
「家族だけでは対応が難しい」「本人が拒否し、受診につながらない」「診断を受けたが、その後のサービス利用が進まない」など、チームの支援を希望される場合は、お住まいの地区の地域包括支援センターにご相談ください。

■認知症を正しく理解する・認知症のかたについて理解を深める
大切なことは、認知症の特徴(原因や症状など)を知った上で、認知症のかたの視点を持ち、考えたり理解したりすることです。認知症を正しく理解し、ちょっとの工夫や気遣いができれば、認知症のかたやその家族を応援するサポーターになれます。
市が開催する認知症サポーター養成講座では、認知症の正しい情報や新しい認知症観、市内の取り組みなどをお伝えしています。地域に出向いて講座を開くこともできますので、長寿課地域包括ケア推進係(【電話】43-7085)まで気軽にお申し込み・お問い合わせください。

◇令和7年度認知症サポーター養成講座

■もっと知ろうもっと話そう認知症
長寿課や地域包括支援センターでは、9月の認知症月間に合わせて、教室やイベントを実施します。この機会に、認知症に関する情報に触れ、理解を深めましょう。

◆認知症月間イベントのご案内
□おおだてオレンジDay 申し込み不要・参加無料
9月16日(火)午後1時30分~午後3時
9月17日(水)午前9時~午前11時30分
いとく大館ショッピングセンター 3階 文化催事場
・認知症に関する情報掲示
・認知症ケア支援VR体験
・フレイル予防体験
・認知症カフェ「つながる」×桂桜オレンジカフェ
大館桂桜高校とコラボし、認知症カフェを開催

□認知症に備える展
9月1日(月)~30日(火) ※16日(火)、17日(水)を除く
午前8時30分~午後5時
市役所本庁舎1階交流モール
・認知症に関する情報掲示
・地域包括支援センターの紹介
・市内の取り組みの紹介
・リーフレット配付など

問合せ:長寿課地域包括ケア推進係
【電話】43-7085