くらし 令和7年度 大仙市技能功労者表彰
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- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県大仙市
- 広報紙名 : 広報だいせん「だいせん日和」 2025年11月号
卓越した技術を持ち、長年精進された技能者の方々をたたえる技能功労者表彰。
今年度、受賞した2人の方を紹介します。
■品川 敬一(しながわ けいいち) さん〔大曲・72歳〕バーテンダー
昭和47年に東京都内のホテルに入社。料飲部門への配属をきっかけに、日本ホテルバーメンズ協会京浜地区支部長の今泉次郎氏に師事。東京国際空港内のカクテルラウンジで5年間の修業を経て、バーテンダーとしての基本的な技術と知識を習得しました。54年に帰郷し、旧大曲市内のホテルなどに開業スタッフとして勤務後、平成2年に「ポットスチル」を開業し現在に至ります。
材料の特性を瞬時に見分け、巧みなシェイクで各種カクテルのおいしさが最も引き立つ温度にする技能に優れ、多くの客から好評を得ています。日々スタンダードな作り方と新しい技術を組み合わせて試行錯誤し技術と知識を磨き、その技術や知識は業界内でも高く評価されています。
豊富な知識や経験を基に県内外のバーテンダーに技術指導を行い、技術の伝承に意欲的に取り組んでいます。現在は、日本バーテンダー協会東北本部相談役として業界の発展に大きく貢献しています。
■藤田 誠(ふじた まこと) さん〔中仙・61歳〕建築板金工
昭和56年に挽野板金工業所(現・株式会社挽野板金)に見習工として入社し、挽野隆之氏の師事のもと、建築板金の技術を習得しました。雨仕舞(あまじま)いの技術が非常に高く、一般住宅や公共建築工事など幅広く手掛け、数多くの実績を積み上げています。素材の特性を考慮した施工方法を研究し、綿密な計画による現場管理や安全管理を徹底する姿勢が高く評価されています。
「特殊立平葺(たてひらぶ)き防水工法」を用いた大曲武道館新築工事や、「縦長尺工法(たてちょうじゃく)」を用いた秋田県立大曲技術専門校新築工事など、数多くの工事に携わり、仕上がりの機能性はもちろん、美観・景観づくりの技術は元請企業のみならず業界からも高い評価を得ています。
新工法における施工方法の研究や、板金技術研修会へ積極的な参加など、常に技術向上を怠らず、自身の知識や経験を生かし率先して若手社員向けの勉強会を開催し、後進の育成に尽力しています。
