イベント 令和7年度 二十歳のつどい

8月15日、令和7年度二十歳の集いが、農村環境改善センターで開かれました。今年度の対象者は平成16年4月2日~平成17年4月1日に生まれた34名(男性13名、女性21名)で、このうち31名が参加しました。齋藤町長や来賓からのお祝いの言葉のほか、代表として藤田グリーシャさんが町長から「二十歳の証」と記念品を受け取りました。また、実行委員長の小野彩人さんの挨拶や、半田隼人さん、松田陽奈さんが「二十歳の誓い」を述べられました。
新たな門出を迎えられた皆さん、本当におめでとうございます。

◆平成16年(2004年)こんなことがありました
◇国内の主なできごと
・新潟中越地方で震度7の地震
・拉致被害者の家族計5人が帰国
・アテネ五輪で金メダルが史上最多タイ
・「冬のソナタ」を契機とした韓流ブーム

◇井川町の主なできごと
・石彫シンポジウムが開幕
・台風15号が襲来し、甚大な被害
・五城目町、八郎潟町との合併協議会から離脱

◆実行委員長 挨拶
実行委員長 小野彩人さん
皆さま、本日はお忙しいなか、「二十歳のつどい」にご参加いただきありがとうございます。暑さ厳しいなか、こうして顔を合わせられることに心から感謝しております。
正直なところ、実行委員長のお話をいただいた時は「僕で本当にいいのか?」と戸惑いもありました。しかし任命されたからには責任を持って、この大切な場に立つ決意をしました。まずは、この式を実現するために力を貸してくださった皆さま、そして私たちを支えてくださった家族や地域の方々に、心から感謝申し上げます。
私たちは今、20歳という節目の年を迎えました。学生であったり、夢に向かって邁進していたりと、進む道は様々ですが、この年だからこそ抱く期待や不安、悩みや喜びは共通のものがあると感じています。
振り返れば、私たちの育った井川町での日々は、あっという間に過ぎ去りました。そうした経験こそが、今の私たちの強さの基盤であると確信しています。また、この町の発展と私たちの成長を支えてくださった町長や役場の皆さまにも改めて感謝いたします。
これから私たちは、それぞれの人生において一層大きな責任を負い、歩んでいきます。時に順調に進むこともあるでしょう。しかし、壁にぶつかり、立ち止まることもあるかもしれません。そんな時は、ここで育んだ仲間や家族の絆を思い返し、再び前を向く力に変えていきたいと思います。
ここで私から皆さんに三つの誓いを立てさせていただきます。一つ目は、挑戦を恐れないこと。私たち二十代は、まだまだ無限の可能性を秘めています。夢を持つ者は全力で追いかけ、まだ見つけられていない者は、興味を持ったことに積極的に飛び込んでいきましょう。失敗しても何度でも立ち上がる。「諦めたらそこで試合終了ですよ」ーこの言葉を胸に刻み、挑戦し続けることを誓います。
二つ目は、年齢や環境を言い訳にしないこと。「若いからそんなことが言える」「現実は甘くない」という声も聞こえてきます。たしかに経験は大切ですが、情熱や夢に年齢は関係ありません。どんな状況でも、情熱を失わず、挑戦を続けていくことを誓います。
三つ目は、全力で生きること。人生はいつか必ず終わりを迎えます。だからこそ、今この瞬間に全力で向き合い、自分の信じる道をまっすぐに歩んでいくことを誓います。「我が生涯に一片の悔いなし」という強い覚悟を胸に、笑いも涙も分かち合いながら、後悔のない人生を築いていきます。この三つの誓いを胸に、これからの人生をより輝かせていきます。そしていつの日か、挑戦を続けてきた仲間たちと共に笑顔で再会できることを楽しみにしています。

◆二十歳の誓い
◇半田隼人さん
我々はこの地、井川町で生まれてから20年が経ち、気付けば皆さまの温かい見守りのなか、今日という晴れやかな節目を迎えることができました。
ところで「成人」といえば、「お酒が飲める」「選挙に行ける」…自由だ!と楽しみにしていたこともありますが、同時に「もう言い訳ができない年齢」になったと感じています。とはいっても、何かと言い訳しながら朝二度寝する癖は直っていません。成人になり自由とはいえ、その自由には必ず責任がセットで付いてきます。クレジットカードの請求額も、翌日の二日酔いも誰も代わってくれません。これまで反抗期で部屋にこもり迷惑をかけた家族、たくさんの変なあだ名をつけさせていただいた友達、先生と生徒という関係でありながらたくさんいじらせてくれた先生方、本当にすみません、そしてありがとうございます。
そんな私は今ではスーツに肩を通し、秋田県職員として働かせていただいております。書類の山に溺れながらですが、一応ちゃんと働いています。秋田県職員として、県民の皆さまの暮らしを支える立場になった今、自分の行動一つ一つが誰かの役に立つかもしれない、そんな責任の重みを日々実感しています。ただ、まだまだ未熟な自分。たまにパソコンと3分くらいにらめっこしていますが、それも成長の一歩だと思っています。
成人とは「大人になること」ではなく、「大人として生きていく覚悟を持つこと」だと私は思います。たとえ完璧じゃなくても、自分の言葉や行動に責任を持ち困っている人に手を差し伸べられる、そんな大人を目指していきたいです。井川町で育ったことを誇りに、これからも皆様に恩返しできるよう、笑顔とほんのちょっとの余裕と、時々のユーモアを忘れずに成長していきます。
そして新成人のみんなへ。20代は、失敗も挑戦も、全部自分の力になる時期です。恥をかいても笑われてもそれがきっと未来の自分を作ります。なによりこの時間をともに迎えた仲間がいることを忘れないでください。

◇松田陽奈さん
本日はこのような素晴らしい式に出席させていただき、ありがとうございます。また、この式の開催にあたりご尽力いただいた町長はじめ関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
私たちは、井川町の自然や人に囲まれながら育ちました。県内初の義務教育学校という、特別な環境で、のびのびと学び、他学年との関わりや地域とのつながりなかで、たくさんのことを学び経験してきました。高校に進学してからは、想像もしていなかったコロナ禍で、思うように学校生活が送れなかったことも、今思えば懐かしい思い出です。しかし、そのなかでも、自分にできることを考えたり、周りと支え合ったりしながら、前に進んできた日々は、きっとこれからの人生にもつながる大切な力になっていると思います。
成人を迎えたいま、私たちはそれぞれの進む道に立っています。この先の人生には、期待もあれば不安もあります。すべてが思い通りにいくわけではないですが、それでも自分で選んだ道を信じて、一歩ずつ進んでいきたいと思います。
これまでの日々の中で学んだこと、出会った人達、支えてくれた家族や友人の存在ーそうしたたくさんの経験やつながりが、これからの私たちを力強く支えてくれるはずです。節目を迎えたいま、改めて周りへの感謝を胸に、それぞれの場所で誠実に、自分なりの歩みを重ねていきたいと思います。
最後になりますが、これまで支えてくださった家族や先生方、地域の皆さま、そして一緒に歩んできた仲間達に、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございます。そして今日を新たなスタートとして、それぞれの道で頑張っていきましょう。

◆はたちの決意表明
人生の節目となる記念すべき日を迎えた方々に「はたちの決意表明」をうかがいました。
※詳細は本紙をご覧ください。