- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県
- 広報紙名 : 県民のあゆみ 令和7年9月号
写真キャプション:やまがた環境展2024
■カーボンニュートラルとは
二酸化炭素(シーオーツー)などの温室効果ガスの空気中に出る量と吸収される量を均衡させて、温室効果ガスを増やさないようにすることを指します。
現在は、温室効果ガスの排出量(二酸化炭素の排出)が吸収量(二酸化炭素の吸収)を上回る状態です。そこから、排出量においては、徹底した省エネと再生可能エネルギーの導入による二酸化炭素排出量の削減や、森林などによる二酸化炭素吸収量の増加に努めることで、2050年には排出と吸収の差し引きゼロを目指します。
それらをカーボンニュートラル達成イメージとして構想しています。
■あなたの排出しているシーオーツーは何トン?
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■猛暑や大雨が増えているのはなぜ?
近年、全国各地で猛暑日の最多記録を更新し、集中豪雨などの気象災害が頻発・激甚化しています。昨年7月の大雨は、本県で発生した水害としては過去最大の被害をもたらしました。これらは、地球温暖化がその一因と言われています。
■地球温暖化が進むとどうなる?
熱中症患者や気象災害の増加のほか、農業が盛んな本県で、気温が高い日が続けば、品質や収量に影響し、おいしいお米やさくらんぼを作ることが難しくなります。地球温暖化を防ぐため、全国で2050年までにカーボンニュートラルの実現に向けた取組みが進められています。
■県民総ぐるみの運動があるの?
温室効果ガスは主に工場などから排出されると思われがちですが、実は私たちの家庭からも多く排出されています。本県は、冷房・暖房の使用が多いことや車社会であることから、家庭および自動車から排出される割合が大きくなっています。県民一人ひとりが地球温暖化の問題を「自分ごと」として捉え、自ら行動していくことが重要です。
県では、「ゼロカーボンやまがた2050」を宣言し、県民、事業者、行政がカーボンニュートラル実現に向けて主体的に行う取組み(かえる・つくる・かかわる)を「カーボンニュートラルやまがたアクションプラン」としてまとめています。
さらに、同プランに基づき、「カーボンニュートラルやまがた県民運動」を実施しています。
■家庭からもたくさんのシーオーツーが排出されている!
温室効果ガス排出割合(2022年度/全国)
▽家庭部門
照明・家電など…30.9パーセント
自家用乗用車…25.4パーセント
暖房…16.9パーセント
給湯…13.6パーセント
キッチン…5.3パーセント
ごみ…3.9パーセント
冷房…2.2パーセント
水道…1.9パーセント
▽部門別
家庭部門…20.9パーセント
内訳:
家庭…15.3パーセント
家庭の自動車…5.6パーセント
企業・公共部門…79.1パーセント
内訳:
業務その他…17.3パーセント
運輸…12.9パーセント
産業…34.0パーセント
エネルギー転換…7.9パーセント
工業プロセス他…3.9パーセント
廃棄物…2.9パーセント
その他…0.2パーセント
(出典)国立研究開発法人 国立環境研究所