イベント 山形国際ドキュメンタリー映画祭2025(1)

■YAMAGATA International Documentary FilmFestival
10/9thuー10/16thu

1989年に山形市制100周年事業としてスタートして以来、2年に一度開催されるアジア最大級のドキュメンタリー映画祭。世界中から集まる多様なドキュメンタリー映画の上映に加え、監督によるトークやお酒を片手に映画談義に花を咲かす「新香味庵クラブ」など、人との出会いが生まれるイベントも多数実施します。
映画、そして映画祭に集う人々との交流を、「映画の街」山形でぜひお楽しみください!

上映会場マップ(本紙2ページにQRコードを掲載しています)

▽インターナショナル・コンペティション International Competition
世界各国から応募された1,318本から選ばれた珠玉の長編作品15本!初回映画祭から続く映画祭のメインプログラム。
〇[香港]日泰食堂
今も漁村の香りを残す香港の離島・長洲にある食堂を舞台に、時代のうねりの中にある市井の日常を描く。生まれ故郷の島に戻り、家族のように店に集う常連客の心情に寄り添った、監督の長編デビュー作。

〇[ウクライナ]標的までの時間
前線から離れた後方地域にもロシアのミサイルは襲来する。『東部戦線』(YIDFF2023)監督のビタリー・マンスキーが1年半に渡って故郷リビウを記録した鎮魂歌的大作。

〇[日本]A Window of Memories
監督自身の父方・母方それぞれの祖母の話をテキストにし、2人の女性が朗読する。2人の祖母という異なる家族の記憶を、他者を通して共有する映画の試み。

〇[ポルトガル]季節
巨石墓が遺る野原や平原で羊飼いや農業を営みながら自然のサイクルと共に生きてきたポルトガル・アレンテージョの人々。考古学的視点と伝承が、朗らかな音楽と共に円環する。

ほか11作品

▽アジア千波万波 New Asian Currents
アジア・中東地域に関連する1,358本から選ばれたキラリと光る20作品。作り手の思いが交錯する自由な世界へ、いざ!
〇[インド]サイクルマヘーシュ
コロナロックダウン中、故郷に戻るために2,000キロを自転車で走破したマヘーシュ。
映画を作る監督と青年の現実と夢が織りなす奇想天外ロードムービー。

〇[パレスティナ]ダンシング・パレスティナ
住む土地を奪われ、アイデンティティの消滅の危機に瀕(ひん)しているパレスティナの人々。民族舞踊「ダブケ」のステップで歴史と文化を身体に宿し、現代に生き続ける。

〇[中国]ルオルオの未来
監督のルオルオがカメラを預けた7歳の孫娘マンマンの目を借りれば、小さな家の中もまるできらめく宝箱のよう。世界の無限の楽しみ方を教えてもらおう。

〇[アフガニスタン]ハワの手習い
幼少期に結婚を強いられてから40年、読み書きを習得し、自立して小さな織物業を始めた母ハワの物語のはずだったが、タリバン政権が復活し、女性たちの未来が引き裂かれてゆく。

ほか16作品