- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県新庄市
- 広報紙名 : 広報しんじょう 令和7年7月号
新庄開府400年(2025年)に向け、新庄の貴重な文化財(たから)を巡るシリーズ
第40回 熊野神社本殿拝殿・熊野神社境内社八幡神社/市指定有形文化財(建造物)
飛田にある熊野神社は最上地域で最も古い神社の一つとされ、山野開拓の守護神として建久(けんきゅう)元年(1190)に創建されたと伝えられています。
古くから代々の領主から保護され、別当※1であった一条院には戸沢氏以前の領主である日野氏・清水氏から送られた書状が伝えられています。
本殿・拝殿は、棟札(むなふだ)※2によると享保(きょうほう)元年(1716)の建立とされ、棟札には建立に携わった蔵岡村(現在の戸沢村蔵岡と思われる)の職人の名が記されています。
また、境内にある八幡神社は熊野神社と同時期に建てられたと推測され、共に江戸中期頃の彫刻が施された貴重な建造物となっています。
※1 別当:神仏習合以前に神社を管理するために置かれた寺院のこと
※2 棟札:屋根の一番高い梁に取り付けられる、建築や修繕の記録が記された札のこと
問合せ:歴史センター
【電話】22-2188