- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県朝日町
- 広報紙名 : 広報あさひまち 令和7年9月号
■自分たちも楽しんで、読書の魅力をこれからも
昨年、50年の節目を迎えた町のおはなし会。平成2年に“おはなし会 ぶなの実”と命名され、現在に至っています。同会の現会長・登坂ひかるさんに現在の活動や今後の抱負などをお聞きしました。
◆西村山管内で最初のおはなし会
おはなし会は、子どもたちに幼少期から本を読むことを習慣づけてもらうため、宮宿公民館文庫開設当時、同公民館の主事であった故佐直信雄さんが中心となり結成。団体で読み聞かせを行うのは、西村山管内で初めてでした。当時はお母さんたちが会員となっていたのですが、子育てや仕事との両立の難しさもあり、会員の集まりにくさが課題に。そのため、お母さんに限らず保育士の方々なども加わり、今までたくさんの先輩方に関わっていただきました。
◆協力し合って生まれる発表
子どもたちに読み聞かせる絵本は会員がそれぞれ選んでいます。また、人形劇などで使用する人形や小道具は全て会員が手作りしています。2003年に朝日町で行われた国民文化祭での創作人形劇〝浮島物語〟では、人形の製作や演者を町民から公募し、みんなで手作りの素晴らしい人形劇をお披露目することができました。
会員同士はもちろん、会を超えて多くの方々に協力いただいているからこそ、こうして長い間活動を続けてこられたのだと感じています。
◆発表は広い世代へ
現在は保育園や小学校、創遊館などを会場に子どもたちに向けて発表していますが、以前は介護施設などにも足を運んで高齢者の方々への発表も行っていました。
また、町立図書館で毎月開催している〝おはなしかい〟には親子での参加が多く、ある保護者から「私も小さい頃によく来ていました」と声をかけられたことがありました。これまでの活動が、次世代にもちゃんとつながっていることを実感して感動しましたね。
◆楽しみながらこれからも
子どもたちに楽しんでもらうためにはまず、自身が楽しむことが大切だと思います。生活に負担にならない程度に、これからも楽しみながら活動を続けていきたいですね。
保護者の方にはぜひ、自宅での読み聞かせを心がけていただき、おはなし会の活動がその手助けになればうれしいです。
○おはなし会ぶなの実 会員募集中!
町立図書館で毎月第2土曜日におはなしかいを開催するほか、保育園や小学校、町内外のイベントなどで読み聞かせを行っています。
興味がある方はぜひ一度、おはなしかいに足をお運びください。
○おはなし会 50年のあゆみ
子どもたちに読み聞かせを行うおはなし会は、昭和49年、宮宿公民館文庫が開設された際に始まりました。
同会は絵本の読み聞かせだけではなく、人形劇や紙芝居なども行っており、いずれも手作りのものを使用。その高いクオリティーは多くのコンクールでも評価されています。
読み聞かせをきっかけに、子どもたちにもっと絵本を好きになってほしい