- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県朝日町
- 広報紙名 : 広報あさひまち 令和7年10月号
■インタビュー
あめっかぜを通して、町の魅力を伝え続けたい
あめっかぜ代表・松田昌弘さんに、50年の歩みを振り返っていただき、同会がもつ魅力や今後の抱負をお聞きしました。
◆歌って生まれた出会い
あめっかぜはこれまで、さまざまな場所で歌ってきました。コンサート会場はもちろんのこと、学校や介護施設、船や電車の中のほか刑務所でも歌ったことがありましたね。
さまざまな場所で歌うようになったのは、障がいをもつシンガーソングライターの故・芳賀吉則さんに「施設で一緒に歌おう」と誘っていただいたことが始まりでした。芳賀さんとの出会いは曲作りにも影響を受けており、朝日町の魅力を伝えるだけでなく、聴いた人が勇気や元気をもらえるような曲を意識するようになったきっかけなのです。
あめっかぜが歌うオリジナル曲は基本的に私が作詞・作曲をしていますが、歌詞はこれまで知り合ってきた方に寄せていただくこともあります。あめっかぜの代表曲〝あめっかぜ讃歌〟は、結成30周年の折に朝日町名誉町民の故・阿部宗一郎さんからいただいた詩に、曲をつけて生まれたものです。
広い範囲で活動できたこと、そして多くの楽曲を歌えるようになったことは、さまざまな人と出会えたおかげだと感じています。
◆支えがあってこそ続くもの
50年という長い間歌い続けることができたのは、会員はもちろん会員以外の多くの皆さんから支えていただいたからこそです。中でも、発表後にいただく「良かったよ」などの感想は、私たちの心の支えとなり、その言葉に勇気づけられています。本当に感謝に尽きますね。
◆楽しく歌う姿をこれからも
引き続き、町に根差した歌づくりにこだわりながら、聴いてくださる皆さんを応援し、少しでも勇気づけられるような歌を歌っていきたいです。
あめっかぜの歌は、プロの方々と比べるとクオリティの面では低いかもしれません。しかし、心から楽しんで歌おうとする姿は、どのフォークコーラスグループにも負けないと思います。そして、それが観客の方々にも届くととてもうれしく「歌っている姿が笑顔で楽しそうだね」と言っていただけることは、私たちにとって励みになっています。これからも応援をよろしくお願いします。
○10月3日、創遊館で行われた練習の様子(本紙参照)
この日の練習は、11月8日に開催されるコンサート“フォークコーラスグループあめっかぜ50周年記念音もだちコンサート”に向けたもの。
会員の皆さんは、コンサートにて会員以外の町民と一緒に披露する楽曲を、実際に当日のメンバーを交えて練習した後、通常どおりの練習を行っていました。
練習は午後7時から午後9時頃まで続き、その間会員同士で音程や表現の仕方を確認しながら、楽しそうに歌と向き合っていました。
■会員に聞く あめっかぜで生まれた思い出
○住民との距離の近さが魅力です
五十嵐しのぶさん(中沢)
今でもよく覚えているのは、町芸術文化祭の開催と合わせて公民館を会場に行われた移動芸能発表会です。会員と観客が一緒に歌っている様子を見て、住民同士のつながりを感じ素敵だなと思いました。また入会後、まだ幼い子どもを連れて練習に参加したときも、気軽に受け入れ一緒に歌わせてくれたので助かりました。こうした温かい雰囲気だからこそ、続けられたのだと思います。
○歌への意識が変わりました
青木亮太さん(大町)
あめっかぜには先に妻が入会しており、人前で歌うことが得意ではない私は、コンサートの様子を撮影するなど活動のサポート役をしていました。
その後、代表の松田さんにお誘いいただき正式なメンバーに。歌う側になったことで、歌詞の意味や歌い方をより意識するようになりました。未だに歌うことへの苦手意識はありますが、愉快な先輩方と楽しく歌いたいと思っています。
■フォークコーラスグループあめっかぜ50周年記念 音もだちコンサート
結成50周年を記念して、コンサートが開催されます。ぜひご来場ください。
日時:11月8日(土)午後2時開演
会場:創遊館ホール
料金:500円(中学生以下無料)
問合せ先:松田昌弘
【電話】67-7082
