- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県金山町
- 広報紙名 : 広報かねやま No.756 2025年12月号
■私たちにできること
猟友会の日頃の活動により、町の安全は守られています。しかし、被害を減らすためには、私たち一人ひとりの日常的な備えと正しい知識も欠かせません。
◆クマに出会わないために
○Point1 クマの生態を知る
・早朝や夕暮れはクマの活動が活発
・藪沿い・川沿いはクマが潜む可能性が高い
・春から初夏の子連れ期と秋の実り期はクマの活動が活発
・クマの足跡やフン、掘り返し、爪痕などの痕跡を見つけたら周囲に注意
クマ出没情報はこちら(本紙またはPDF版に掲載の二次元コードをご利用ください)
○Point2 自分の存在を知らせる
日照時間が少ない冬場は人感センサーの取付けがおすすめ
鈴やラジオ、音楽などで常に人の気配を発しましょう。川の近くや強風時は音が届きにくいため、意識して音量と頻度を上げるのが効果的です。爆竹や花火は一時的な効果に限られます。
[冬期間も注意]
冬は餌が少なくなり、特にイノシシは冬眠しないため住宅地に近づく可能性があります。さらに、屋根や床下の隙間からハクビシンやタヌキなどが侵入し、住み着くおそれがあるため、家まわりの隙間は金網などで塞ぎ、侵入を防ぎましょう。
○Point3 クマが来ない環境づくり
クマは「におい」を記憶する 生ごみの放置に注意
・生ごみやペットフードなどにおいの強い物は外に出さない
・草刈りや除雪で見通しを確保
・物置や納屋は必ず施錠
・落ちた木の実や果実はこまめに回収。不要であれば伐採
◆クマに出会ったら
○Point4 距離が近い場合
クマの視力は良くないが動くモノを追う習性がある
・クマを見たらその場で静止し、静かに後退
・クマの目を凝視しない、クマに背を向けない、姿勢を低くしない、威嚇しない
・木や岩、柵などを自分とクマの間に挟み、退路を確保
・犬連れの場合はリードを短く持ち、吠えさせない
・子グマでも近づかず、親の存在を想定する
緊急性が高いと判断した場合はすぐに通報を
クマの目撃:
役場産業課 農林整備係【電話】29-5645(平日・日中)
警察【電話】110番通報(休日・夜間)
○Point5 攻撃された場合
クマは顔を狙ってくる上半身の負傷が多い傾向
・風向きを確認し、クマよけスプレーをクマの顔面に連続噴射。 ※スプレーの飛距離は約2~3m
・接触・転倒時はうつ伏せまたは横向きで、首を手で強く保護。リュックは背中を守るため背負ったまま、動きを最小限に抑える。
身を守る態勢
クマによる負傷…【電話】119番通報
■被害を出さないために 私たちにできる備(そな)えを
金山町は野生動物と人の生活圏が近く、クマをはじめとする野生動物との遭遇リスクが身近にあります。被害を未然に防ぐには猟友会の活動の継続はもちろんですが、皆さんが鳥獣や猟友会の活動に関する正しい知識を身に付け行動に移す事が大切です。万が一クマなどの野生動物に出くわした場合でも適切な行動を取ることで、被害を最小限に抑えることができます。町民の皆さんの日ごろの備えと日々の小さな積み重ねが、金山町の安全を守るのです。
■共生のために問い、考え続ける
野生動物による被害は誰かにとっては日々の死活問題であり、日常を脅(おびや)かす厄介事です。そのため共生より「被害ゼロ」を望むのはとても自然な事です。
一方で、どんな努力があっても、野生動物を人間の思い通りにコントロールしたり、生活圏を完全に分けたりすることは出来ません。だからこそ、私たちが取り得る道、「共生」を選び、野生動物と人がともに暮らせる里山を未来へ受け継ぐ必要があります。
共生をただの絵空事にしないためにも、まずは「知識を行動に」「想いを仕組み」に変え、考え続ける事。その積み重ねこそが共生の道なのではないでしょうか。
里山に暮らす私たちは
自然という大きな存在の一部である
だからこそ問い、歩み続ける
欠くことのできない生き物たちと
共に生きる道を今日も探して
守人 完
