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健康ikiiki+では、町健康福祉センター(町健康福祉課・町国民健康保険診療所)から、季節ごとに旬な話題をお届けし、町民の皆さんの健康づくりを応援します。

◆今月のテーマ 高齢者の保健事業と介護予防の一体的事業を紹介します
今年度は老人クラブ、ほのぼの、温泉サロン、いきいき、ゆうゆう、100歳体操の場に保健師・栄養士・歯科衛生士が伺い、「歯周病予防」「低栄養予防」「減塩対策」の3つのテーマについて知識の普及を目指しました。

◇事業の目的と参加者
高齢になるにつれ、筋力や心身の活力は低下していきますが、適切な対応をとれば健康な状態に戻ることができます。健康な状態と介護が必要な状態の間を「フレイル(虚弱)」といい、フレイル対策の一環で令和4年度から高齢者の集まる場へ出向き、その対策について話をしています。今年度は、合計53団体、のべ598人に参加していただきました。主な年齢層は70~89歳、男女比は1対2でした。
「来年度も実施予定ですのでぜひ参加してください!」

◇内容
・歯周病予防(オーラルフレイル)
栄養をしっかり取るには、食べる時の「噛む力」と「飲み込む力」が欠かせません。歯が抜ける原因1位であり、糖尿病や動脈硬化等全身の病気にも深い関係がある“歯周病”について、歯科衛生士から歯ブラシの選び方・義歯のケア・お口の体操などについて説明しました。
・低栄養予防
たんぱく質が不足すると筋肉量が減ることから、筋肉量を保つために“たんぱく質を1日男性60g、女性50gを目標に摂取する”ことに重点を置きました。
・減塩対策
塩分のとり過ぎにより血圧が上昇し、動脈硬化が進むことで心臓病、脳卒中、腎臓病などを発症するリスクが高まります。70~75歳の町の推定塩分摂取量は男性10.2g、女性10.3gと、厚生労働省の目標よりも3~4g多く接種していますので、普段の生活で使える減塩のコツを伝えました。
※厚生労働省の目標は「男性7.5g未満、女性6.5g未満、高血圧治療中の方6.0g未満」

◆アンケートの結果と今後の活動
◇お口のアンケート
「食欲が減った」「義歯が合わず硬い物を避けるようになった」「飲み込む時にむせる」「虫歯や歯周病を放置し歯が抜けた」など約2割の方が機能低下を自覚していました。
→口腔ケアの大切さについて知識の普及を続けていきます

◇食生活に関するアンケート
9割以上の方が1日3食食べているにも関わらず、6割の方がたんぱく質を摂取する頻度が1日2回以下と少ない結果でした。
→筋肉を維持するために高齢者こそしっかり栄養を摂ることが必要ですので、来年度も食生活の話を継続していきます

◇減塩に関するアンケート
約半数の方が「濃い味付けが好き」と答え、毎日みそ汁や漬物、煮物などを食べていることが分かりました。
→減塩を意識している反面、食塩摂取量が思うように減っていないため、引き続き減塩のコツを伝えていきます

問合せ先:町健康福祉課子ども家庭健康室
【電話】86-2338