くらし なぜいま脱炭素(ゼロカーボン) 第12回

前回は町が目指す2030年ゼロカーボン達成(温室効果ガスの排出量と吸収量が均衡した状態)を実現するため、米沢市と共同で環境省が公募している脱炭素先行地域事業へ申請したことを説明しました。申請以降、2回の評価委員審査を受けています。
今回は、飯豊町地球温暖化実行計画の4つの柱「知る・学ぶ」「減らす」「創る」「森を守る」から「森を守る」について説明します。
本町は面積の84%以上を森林が占め、豊富な森林資源を有しています。森林は成長時にCO2(二酸化炭素)を吸収する機能があり、町がゼロカーボンを達成するための重要な資源となります。ところが、この豊富な森林資源も林齢が高まるとCO2を吸収する機能が低下すると言われ、CO2吸収機能を維持するためにも森林は定期的に活用・更新することが重要になってきます。
しかしながら、林業の課題の一つとして担い手不足があげられ、今後は既存の林業従事者だけでなく、新規や小規模の自伐型林業従事者の参入を促す制度や仕組み作りが重要になってくると考えています。
そのためにも、森林の更新・活用から生まれる木材を川上(生産)から川下(消費)まで一気通貫の流通戦略(森を守る)を森林所有者や林業家、木材加工事業者、木材利用事業者など関係する皆さんと一体となって取り組んでいきます。

問合せ先:役場住民課生活環境室
【電話】87-0514