- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県飯豊町
- 広報紙名 : 広報いいで 2025年6月号
◆第3回 関係性の領域を広げること ~地域づくりのファーストステップ~
自分たちの地域のことは、住んでいる自分たちが一番よく知っているはずです。地域の中にどんな人がいるか、どんな場所があるか、どんな活動がされているか、程度の差はあるものの、皆さんご存じだと思います。
ところが、地域のことは自分に関わりがないこと、あまり立ち入るべきではないと考えていませんか。多くの人は地域にどこか無関心で、行政や福祉関係者、もしくは地区の役員など責任ある人が携われば良いと考える人もいるのではないでしょうか。どこかの誰かが差し伸べてくれるか分からない助けをじっと待つよりも、「自分たちの地域のことは、自分たちで考え、話し合い、自分たちでできることを実践する」ことが本当の意味で自立した地域と言えます。
その際のファーストステップとして重要なのが、自分の関係性の領域を広げていくことです。個人や家族だけでなく、その外側の地域や友人、さらには町や社会についても自分に関係があることとして、社会的関係性の領域を広げる「自分ごと化」の視点が大切です。これは生き方や価値観についても言えることで、短い時間軸・狭い関係性・短絡的な豊かさだけを重視すれば「今だけ・金だけ・自分だけ」という価値観に陥ってしまいます。
地域で生きる私たちには、他者の思いや感情に寄り添い、それぞれの立場や考えを理解することが大切です。また、これからの地域づくりには、私たちが自分ごととして取り組む姿勢を育み、自分の関係性の領域を広げていくことが求められています。
問合せ先:役場企画課まちづくり室
【電話】87-1182