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■第77回「ごみの減量・適正排出に向けて」
脱皮と再生の巳(み)年。ごみの減量・適正排出に向けた本市の取組も、3月から新たな段階に移行します。
昨年12月に条例を改正。市民の「責務」として、ごみの減量と適正処理に努めなければならないことになりました。悪質な違反ごみに対しては、赤い違反シールで警告したうえで、市が開封調査を行い、直接指導と改善勧告を経て、それでも改善されない場合は氏名等を公表します。
不適正排出は年間9千件に及び、町内会のごみ担当の方は、大変なご苦労をされています。ごみ収集車で火災が発生し、車が使えなくなる場合もあります。
自ら処理すべき法的義務がある事業者が、家庭用のごみ集積所に持ち込み、カラスが食い散らかしていることも少なくありません。
一部の身勝手な人の行為で多くの方が迷惑を被(こうむ)る事態は、なくさなければなりません。特に法律違反となる事業者のごみ出しには、刑事告訴も含めて対処していきたいと思います。
もっとも、市民・事業者の皆さまに厳しく対応することが主たる狙いではありません。こうした道筋を明確に示すことで、ごみの分別・減量化と適正排出への意識をより高めていただきたいのが一番の願いです。
市としても、適正なごみ出しの仕組みづくりをさらに進めます。充電式電池は、発火の危険性に配慮し、市内40の公共施設や民間商業施設に配置する小型家電回収ボックスで回収します。乾電池類は、従来不燃ごみでしたが、今後は資源物として、他の資源物とは別袋で排出していただきます。
また、私自身、どの分別にしたらいいのか悩む場合がよくあります。市民目線にたって、適正な分別に関する情報を充実し、ごみ分別の名称も馴染みやすいものにしていきたいと思います。
一人ひとりが意識を高め、ごみの減量と適正排出を実行することで、美しいまちづくりや地球温暖化の防止に貢献でき、ごみ処理コスト縮減の財源を市民サービスの向上に振り向けることができます。市民・事業者の皆さまのご協力をお願いします。

[続・マイキエーロ]わが家では、生ごみをミキサーで細かくすることで、より早く消えることが分かりました。ただし、水の入れすぎにはご注意を!

福島市長 木幡 浩(こはたひろし)

市政だより令和6年9月号 P4 第73回「マイ キエーロ」もご覧ください。