- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県郡山市
- 広報紙名 : 広報こおりやま 2025年4月号
新しい年度が始まり、仕事や学校、家庭環境の変化などで暮らしに不安を感じていませんか?私たちのまちには、みんなが安心して暮らせるように寄り添う「民生委員」がいます。
一人で悩みを抱えず、気軽にご相談ください。
民生委員は、正式には「民生委員・児童委員」と言い、生活や福祉に関する支援のほか、子育ての支援も行います。
特に、子どもや子育て家庭の支援を専門的に担当する人を「主任児童委員」と言います。
■民生委員は地域のみんなの応援団!
民生委員は、福祉に関する相談に乗ったり、見守りをしたりして地域住民の暮らしをサポートするボランティアです。
まちのことをよく知り、福祉などに熱意のある人が地域住民から推薦され、厚生労働大臣から委嘱を受けて活動しています。市では令和7年3月現在、609人の民生委員が地域の安全安心な暮らしを守っています。
■たとえばこんな活動をしています
目指すのは、同じまちに暮らす者同士、お互いに顔の見える・気軽に声を掛け合える関係。そのために、市や社会福祉協議会、町内会・自治会などと協力してさまざまな活動をしています。
○情報を共有する
困っている方が適切な支援を受けられるよう、市や専門機関と情報を共有します。福祉制度を学ぶための研修なども行っています。
・地区の課題を市職員などに伝える
・制度の変更などを共有する会議に参加
○見守る
一人暮らしの高齢の方や健康に不安のある方などを定期的に訪問して声を掛け、困りごとを聞くなど様子を見守っています。
・近況を聞きながら、防犯の声掛けも
・地域の皆さんとお弁当の配食サービス
○交流の場をつくる
社会福祉協議会が開く茶話会や子育てサロンなどに協力し、住民が気軽に交流できる居場所づくりをしています。
・子育てサロンで親子と触れ合うひととき
・子どもも、ママ・パパも安心できる場
※配食サービスや茶話会、サロンなどは、社会福祉協議会が行う地域福祉推進事業の一つです。
■「つなぐ」ことで広げる、支え合いの輪
民生委員の大きな役割の一つは、さまざまな活動を通して住民の困りごとなどを把握し、必要な支援や福祉サービスが受けられるよう、専門機関に「つなぐ」ことです。
少子高齢化が進み、地域の関わりも希薄になりつつある昨今。介護や子育ての悩みを抱える方や障がいのある方、高齢の方などを孤立させず、誰もが安心して暮らせるまちづくりのために、民生委員は活躍しています。
◆地域の方と民生委員に聞きました
○近くに頼れる人がいて安心/市内在住 Fさん
民生委員の七海さんにはいつも気にかけてもらっています。特別なことじゃなくて、「お花がきれいに咲いたね」なんてたわいなくおしゃべりするのが楽しいですね。一人暮らしだとどうしても家にこもったり食事が偏ったりしがちですけど、いきいきサロンで体操したり、季節ごとにお弁当をいただいたりと、民生委員さんたちのおかげで元気に、安心して過ごせています。
○私にできることで力になりたい/民生委員 七海さん
民生委員になって18年。私にできることがあれば力になりたいと思って活動しています。以前、地域の方に「離れて暮らす子どもが心配してくれるけど、七海さんたちがいるから私は大丈夫」と言ってもらえたことが忘れられません。「ありがとう」の言葉がうれしいです。今は便利な物や情報がたくさんあるけど、安心な生活には人の絆が欠かせない。みんなで助け合って暮らしたいですね。
■こんなときは民生委員に相談してください
○気になる!民生委員Q and A
Q1:任期はあるの?
A:任期は3年です。今年12月には改選があるため、各地区で委員の推薦が行われます。
Q2:給料はあるの?
A:報酬はありません。ただし、交通費や電話代などの実費は支払われます。
Q3:資格が必要なの?
A:資格は必要ありません。会議や研修に参加して、地域福祉を学びながら活動します。
Q4:なんだか大変そう…
A:委員同士で役割分担をして活動します。仕事と両立している方もいます。
○秘密は守ります!
民生委員には、守秘義務があります。民生委員を辞めた後も同じです。相談の内容や個人情報を、支援に直接関係ない人に漏らすことはありませんので、安心して相談してください。
○民生委員を知りたいときは
民生委員に相談したいことがある時や近くの民生委員を知りたい時は、お問い合わせください。お住まいの地区を担当する民生委員をご紹介します。
問合せ:保健福祉総務課
【電話】924-3822