- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県郡山市
- 広報紙名 : 広報こおりやま 2025年6月号
■ひとまちストーリー
誰もが自分らしく生きられる社会を目指して 性について語る会 ラシクの会
○令和5年度「まちづくりハーモニー賞」市民活動実践部門受賞
性について正しく学ぶ機会をつくるため、誰でも参加できる性教育講座の開催など、27年にわたって性教育の啓発活動を続けている同団体。代表の松本美津子さんに活動への思いを伺いました。
○活動のきっかけは?
平成10年頃は、「男らしく」「女らしく」という考えが主流で、性について語りづらい時代でした。子どもから「赤ちゃんはどうして産まれるの?」と聞かれたけど、どう話せばいいだろうと子育て仲間と話したことをきっかけに、親子が抱える性の悩みをもっと気軽に話し合える場をつくろうと、会を立ち上げました。
「ラシク」には、「自分らしく、あなたらしく、生きていきましょう」という思いを込めています。
○どのような活動ですか?
誰でも参加できる性教育講座などを開いています。親子向けの講座では、自分がどうやって産まれたのか、成長と共に体がどう変化するのかを伝えています。子どもだからと言ってごまかさず、正しく理解してもらうことが、自分の体を大切にし、相手への思いやりを持つことにつながります。講座での学びを、家庭での性教育や家族のコミュニケーションのきっかけにしてほしいです。
また、会員同士の情報交換の場として、定例会を年に4回開いています。子育て世代の性教育の悩みを共有したり、心や体の仕組みを勉強したりしています。
○やりがいは?
活動を始めたばかりの頃は、理解を得られず落ち込むこともありました。それでも、子どもたちが真剣に学ぶ姿や、講座に参加した方からの感謝の声が励みになり、信念を曲げずに続けられました。
最近は性教育の重要性が見直され、学校教育にも導入されるようになりました。私たちのこれまでの活動が着実に広がってきていると感じ、とてもうれしいです。
○今後は?
性の悩みを気軽に語り合う「ラシクカフェ」の開催など、さまざまな形で性について話せる場をつくりたいです。また、一緒に活動してくれる仲間も募集しています。
誰もが自分らしく生きられる社会を目指して、これからも活動を続けていきます。
問合せ:同団体
【電話】932-4713