子育て ありがとう みんなの学び舎

■熱塩小学校・加納小学校閉校
熱塩小学校と加納小学校は、それぞれの長い歴史に幕を下ろします。
これまでの日々や育んできた思い出を心にとどめ、地域とともに歩んできた歴史は、4月から一つの学校となって、これからも引き継がれていきます。
3月21日(金)には、両小学校で最後の卒業式および閉校式が行われます。

熱塩小学校と加納小学校の両校は、熱塩加納地区の子どもたちの成長を見守り、これまで多くの卒業生を送り出してきました。地域の方々に支えられ、共に歩んだ両校の歴史は、令和6年度に152年目を迎えました。
近年は、小・中学校の児童生徒数が減少し、学校の小規模化による教育環境のさまざまな課題が懸念されています。子どもたちにとってより良い教育環境を整備するため、学校規模に基づく学校の適正な配置を進める「喜多方市立小中学校適正規模適正配置第一次実施計画」(令和6年度〜10年度)を令和5年11月に策定しました。この計画に基づき、令和7年4月に両校は統合することになりました。
両校の統合にあたっては、行政区長会、PTA、校長、学識経験者などで構成する「熱塩加納地区小学校統合準備委員会」を設置し、統合に向けた準備を進めてきました。
委員会では、校名、校歌、校章、通学などについて協議を重ね、令和6年3月18日(月)に、新たな小学校の校名を公募の結果を踏まえて、『熱塩加納小学校』と選定しました。
このことにもとづき、6月議会に「喜多方市立小学校及び中学校条例の一部を改正する条例」議案を提出し、可決されたことにより、正式に決定となりました。

●新たな小学校名は『熱塩加納小学校』
▽選定理由
熱塩加納という先人が築き上げたブランド名を校名とすることで、地域住民だけでなく、市内外の方々も所在地や地域性をイメージすることができ、親しみやすく感じることができる。また、子どもたちは、自分たちの学びの場であった「熱塩小」「加納小」それぞれの存在と歴史を身近なものとして感じることができる。
子どもたちが未来へ希望を持ち、地域の方々と共に愛着と誇りを持って学べる場となることを願って校名を「熱塩加納小学校」と選定した。

■ゆたかにやまの さちうけて ひかりをのぞむ 熱塩小学校
児童数:25人(令和6年度卒業生9人)
創立151周年

▽主な学校沿革
明治6年6月 示現寺に熱塩小学校開校
昭和22年4月 熱塩村立熱塩小学校と改称
昭和29年3月 熱塩加納村立熱塩小学校と改称
平成18年1月 市立熱塩小学校と改称
平成19年4月 構造改革特区「農業科」開始

▽6年生 猪俣小雪さん
熱塩小学校での一番の思い出は修学旅行です。自由行動では、みんなで話し合いながら地図を見て散策し、仙台発祥の冷し中華を食べました。児童だけで行動することが初めてだったので、ワクワクして楽しかったです。
熱塩小学校は、児童数は少ないけれど、全校生が優しく、学年関係なく仲の良い学校です。
中学校では、勉強が難しくなり、テストが増えるので、予習復習をして取り組んでいきたいです。苦手の算数は数学になり、さらに内容が難しくなるので、力を入れて学習していきたいです。
閉校になるのは寂しいですが、熱塩小学校での思い出を忘れずに中学校生活を過ごしていきたいです

■学びの庭に よりつどう 加納の里の よい子たち 加納小学校
児童数:47人(令和6年度卒業生13人)
創立151周年

▽主な学校沿革
明治6年5月 五目村浄円寺に五目小学校開校
昭和22年4月 加納村立加納小学校と改称
昭和29年3月 熱塩加納村立加納小学校と改称
昭和59年4月 宮川小学校統合
平成18年1月 市立加納小学校と改称
令和4年3月 農業科ミュージアム完成

▽6年生 原百合香さん
加納小学校での思い出は、運動会やフェスティバルで披露した『ぶち合わせ太鼓』です。伝統ある太鼓で、私の父も演奏していました。今年度で最後になるかもしれない、と特別な思いで取り組みました。熱塩加納小学校になっても、受け継がれてきた『ぶち合わせ太鼓』を忘れないでほしいです。
加納小学校は、「なかたく班」という縦割り班で掃除や秋の遠足、レク活動を行うので、団結力の高い学校です。
中学校生活は、部活動で良い成績を残していきたいです。勉強も復習をしっかりしてテストに臨みたいです。生活面では、自分から話しかけたり、あいさつをして、交友関係を築いていきたいです。
熱塩小学校と加納小学校どちらの良さも取り入れて、よりよい熱塩加納小学校にしてほしいと思います。