くらし 特集「捨てない選択」~捨てる前にもう一度考えて~

ごみステーションから回収された「ごみ」は、多くの「人間(ひと)」の力で分別され、再利用やリサイクルされています。
「もっと『ごみ』のことを皆さんに知ってほしい。」
もとみやクリーンセンターの伊藤さんはそう語ります。

■伊藤さん
実は、福島県の1人1日あたりのごみ排出量は、全国ワースト2位なんです。二本松市を含む安達地方広域行政組合では、ごみの減量化、リサイクルに努めていますが、それでも全国平均より少し悪いくらいです。
「ごみ」問題は、3Rを心がけることが大切。
まずは、「ごみ」について皆さんに関心を持ってほしいと思っています。
安達地方広域行政組合 もとみやクリーンセンター 主任主事 伊藤 大生(いとうたいき)さん

■ごみ減量のキーワードは「3R」(スリーアール)
二本松市では、ごみ減量化に向けて、3R(スリーアール)を推進しています。二本松市で排出されるごみの処理を担う安達地方広域行政組合では、令和7年2月、民間業者と連携したごみ減量化の啓発活動を行う協定を締結しました。今月号では、その取り組みやシステムの活用方法(3頁掲載)についてもご紹介します。
「ごみ」についてはつい目を背けたくなりますが、誰もが関わることでもあります。もとみやクリーンセンターの伊藤さんと一緒にごみ減量化について考えていきましょう。

◆ごみを減らす(リデュース)
「ごみ」を減らすには、「購入するとき」が一番大事です。
「余計なものを買わない」これを意識するだけで「ごみ」を減らすことができます。また、家庭からでる「生ごみ」の70~80%は水分です。生ごみの水分をしっかりと絞ったり、生ごみ処理機を使うことで家庭からの「ごみ」は大きく減らすことができます。

・生ごみの水分はしっかり絞りましょう!

▽二本松市生ごみ処理機の購入費用補助
生ごみ処理機を購入した方へ、購入費用の3分の2以内の額を助成しています。
要件等詳しくは、22頁に掲載しているので、ご確認の上、ご活用ください。

◆再利用する(リユース)
搬入される「ごみ」を見ていると、「まだ使えるのに」と思うことが多くあります。
「おいくら」や「ジモティ」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

1 リユースショップに手間なく売却→おいくら
「おいくら」は、複数のリユースショップから買取価格を比較して、少ない手間で売却できるサービスです。
特徴:
・処分費用を支払わずに、売却できる可能性があります。
・大型品も対象としており、出張して自宅まで回収に来てくれる場合もあります。

2 地元で必要としている人へお譲り→ジモティー
「ジモティー」は、家具・家電などを地域内で譲り合いができる掲示板サイトです。
特徴:
・会員登録や出品の際の手数料はかからず、無料で利用ができます。
・誰でも簡単に投稿ができ、地元で譲り先が見つかることもあります。
・最短で当日中に取引が完了します。

ごみ減量化のために出来ることはまだあります!
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◆伊藤さんからのお願い
リチウムイオン電池やカセットコンロ用カセットボンベの不適切な排出により、発火事故が多発しております。
リチウムイオン電池は、取り外して電池袋へ、スプレー缶・ガスカートリッジは使い切ってから2箇所以上穴をあけてごみステーションに出してください。

◆再資源化する(リサイクル)
リサイクルは、手作業で行われています。指定袋の中には別のごみが混入していることも多いですが、人の手によってすべて仕分けされているので、分別の際はご注意ください。
右の写真は実際に透明なごみ袋に混入していたものです。
※詳しくは本紙をご覧ください。

青いごみ袋(ビニール・プラスチックごみ)を無作為に抽出して調べたところ、青いごみ袋の中身の半分以上は、透明なごみ袋(プラスチック製容器包装)でリサイクル可能なごみでした。
洗剤等で洗う必要はありません!固形物を取り除くか、水で軽くすすぐだけ!これだけでリサイクルが可能です!
また、家庭から排出される「紙」のほとんどはリサイクル可能です。雑がみの出し方にもご注意ください。

▽プラごみをすべて青い袋に捨てていませんか?
「プラマーク」の付いたプラスチックは、実は簡単に再利用ができます。
プラスチックの分別を知って、「プラマーク」付は全て透明なごみ袋へ入れましょう。

食品トレイなど:固形物を取り除く
カップ容器:固形物を取り除く
油や調味料のボトル:中身を使い切る
詰め替え容器など:中身を使い切る

▽「雑がみ」をご存じですか?
「雑がみ」とは、コピー用紙、便せん、メモ紙、封筒、包装紙、お菓子やティッシュの箱、トイレットペーパーの芯など、リサイクルが可能な紙類のことです。
普段、何気なく可燃ごみに捨ててしまっている紙は、実は資源化することができます。詳細は右の二次元コードからご覧ください。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

◆伊藤さんより
もとみやクリーンセンターでは、施設の見学を受け付けています。今回の特集で少しでも多くの方に「ごみ」の処理について意識してもらえるとうれしいです。「大人の社会科見学」をして「ごみ」問題を一緒に考えましょう。

問い合わせ:もとみやクリーンセンター
【電話】33-5499