くらし 農林水産大臣賞受賞【堀越集落特集】次世代へ「つなぐ」堀越の挑戦

船引町で集落営農に取り組む堀越集落は昨年11月11日、農山漁村におけるむらづくりの優良事例を表彰する令和7年度「豊かなむらづくり全国表彰事業(東北ブロック)」で、最高賞となる農林水産大臣賞を受賞しました。今月号では、県内でも珍しい、集落内全住民が参加する「法人2階建て方式」による集落営農の仕組みを構築し、集落営農に励む堀越集落のこれまでの歩みや、今後の展望などをご紹介します。

■集落営農の歩み
[check]集落営農活動のきっかけ
平成7年からの基盤整備事業
平成6年に基盤整備事業の推進母体である「堀越環境整備委員会」が設置され、集落営農活動がスタートしました。

◇集落営農組織の沿革
平成13年 土地の利用調整組織とその受託組織が発足

平成18年 農村環境維持のための組織が発足

平成24年 組織を再編し、農地集積や農村環境維持のための組織が発足

平成29年 組織を再編し、法人2階建て方式での活動がスタートし、現在に至る

ロゴや営農ビジョンを作成し、集落営農に対する共通認識を深めました

■法人2階建て方式による集落営農活動
[check]法人2階建て方式のねらい
・全住民の活動参加
・柔軟な組織運営
・持続可能な営農組織

◇法人2階建て方式とは
組織を公益部門と営利部門に分けて運営することで、それぞれの役割に専念して取り組むことができ、柔軟な組織運営を可能とした集落営農の仕組みです。


※詳しくは本紙をご覧ください。

ほりこし創生会の取り組みで、集落内の水稲苗の供給や農地・水路の保全活動の体制が整い、兼業農家の労力削減および営農の継続に貢献しています。また、ほりこしフォーライフの取り組みは、離農する場合の水田の受け手として機能しており、水田の有効活用に貢献しています。
このような法人2階建て方式による持続可能な集落営農活動などが評価され、この度の受賞に至りました。

■なぜ、法人2階建て方式の集落営農組織を構築したのか?
◇課題の蓄積
・構成員の高齢化
・担い手不足
・遊休農地の増加
・世代間認識の差
持続可能な集落営農組織への再編を検討

◇ワークショップ
・法人化の必要性について話し合いを実施
・先進地視察(鳥取県等)
法人化が最適であると判断

◇法人設立
・地区内で説明会を実施
・2階建て方式による法人設立
一般社団法人ほりこし創生会
株式会社ほりこしフォーライフ

■堀越集落で活用している補助事業の紹介
(1)多面的機能支払交付金(国)
地域内の農業者等が共同で取り組む地域活動を支援

(2)遊休農地等再生対策支援事業(県)
遊休農地を引き受けて作物生産等を再開するための取り組みを支援

(3)荒廃農地活用促進対策事業(市)
荒廃農地を引き受けて販売を目的に作物生産等を再開するための取り組みを支援

問合せ:産業部 農林課
【電話】81-2511

■受賞への一言と今後の展望
・一般社団法人ほりこし創生会
代表理事 佐藤 松美さん
先輩方の思いを次世代につないで参ります。今後は、女性や高齢者等が活躍できる場を創出し、にぎわいのある地域づくりを目指します。

・株式会社ほりこしフォーライフ
代表取締役 佐藤 正典さん
皆さまのご協力の積み重ねで受賞できたと思います。今後は、次世代と地域の課題を抽出し、世代を超えて課題解決に取り組みます。