くらし 田村市×獨協大学 ちょこっとエコライフ~身近な省エネを実践しよう!~vol.24

■野菜の捨てている部分は実は栄養価が高い!
日本では、2022(令和4)年度で年間、約472万トンの食品ロス(まだ食べられるのに捨てられているもの)が発生しており、その約半分は家庭から出ています。家庭での食品ロスの発生原因は、賞味期限切れ等により、手つかずのままで捨てる「直接廃棄」、作り過ぎて食べ切れないで捨てる「食べ残し」、野菜の皮など食べられるところまで厚くむいて捨てる「過剰除去」と言われています。今回はこの「過剰除去」を取り上げてみたいと思います。
料理する時に取り除く野菜の茎、芯、種、皮などは、本来「食用に適さない部分」と考えられて不可食部とみなされていました。しかし、厚く皮をむけば過剰除去になりますし、そもそも食べられるということになれば可食部になるので、もったいないですよね。例えば、ゴーヤの種やワタには、実以上にミネラルや食物繊維、ビタミンC、食欲増進や疲労回復効果のあるモモルデシンなどの栄養素が豊富です。ピーマンの種とワタには、実の部分より血液をサラサラにするピラジン、かぼちゃの皮とワタには実よりも多くのβカロテン、種にはリノール酸やオレイン酸などが含まれています。ブロッコリーの茎は蕾よりもビタミンCやβカロテンが多く、キャベツの芯も葉よりも多くの栄養素を含みます。茗荷(みょうが)の茎の部分もシャキシャキと美味しく食べられます。ぜひいろんなレシピを試してみて、“もったいない”を意識しながら食生活を豊かにしてみませんか!
(獨協大学経営学科3年石破、国際環境経済学科3年羽澤)

※紹介した野菜の茎、芯、種、皮などを使ったレシピはこちらから(本紙二次元コード参照)