くらし 地域おこし協力隊 活動報告

地域おこし協力隊
花野 千尋(はなの ちひろ)

協力隊として活動を始めて5ヶ月になりました。
4月は旧五十島家住宅にあった民具の整理および清掃を行い、その後は7月~9月末までみお里で行われている「奥会津の川」の展示物を作成し、慌ただしくも楽しく活動しています。
現在金山町には弥平民具の資料台帳がありますが、旧五十島家住宅の民具や福島大学の方々に調べていただいた民具全てをまとめた台帳は存在せず、行方不明になっている民具資料も多いという状態です。
文化財や歴史資料は、金山で生きてきた人々の苦労と工夫、悲喜交々(ひきこもごも)を伝える足跡です。当たり前の暮らしはあっという間に忘れられてしまうものです。奥会津全体や他地域と比較し、金山の意外な特徴や他との共通点が浮き彫りになるのに、今ある豊かな資料が上手く活用されていないのはもったいないと感じています。
史料や文化財を通して地域を見直す事は、決してよそから来た私だけで出来ることではありません。今後協力隊の活動として、資料のデータ化を進めると同時に、金山の歴史文化を深く知っていきたく思っておりますので、機会がありましたらぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。