- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県双葉町
- 広報紙名 : 広報ふたば 2025年3月 災害版 No.166
■夢と希望のある「学び」へ
2025年(令和7年)も弥生の月。令和6年度、双葉町立学校における卒業の月となりました。3月13日、双葉中学校卒業証書授与式で6人の生徒が母校を巣立ちます。3月21日、双葉南・北小学校から4人の児童が巣立ちます。
それぞれ卒業生の家族の皆さまはもちろんですが、成長を見守り続けてきた教職員の皆さまも感慨深い思いをされていると思います。未曾有の大災害、当時よく言われた「前例も、正解も無い復興への取り組み」の言葉とおり、安全・安心の見通しもつかず混乱の中、この世に生を受け卒業を迎える双葉町民の園児・児童・生徒の皆さんはもちろん、ご両親、ご家族の皆さまに心よりお祝いの言葉を申し上げると同時に、目標を持って自己実現のため今日まで努力してきた卒業生の皆さんに、改めて敬意と感謝を述べたいと思います。
去る1月17日、阪神・淡路大震災から30年が経ちました。そして、3月11日は東日本大震災から丸14年となります。テレビ報道でも取り上げられているように「風化」という月日の経過による社会情勢と人々の心の変化、何とか次世代の子どもたちに伝え継承することが今を生きている私たちのミッションであると思っております。
また、双葉町内における新たな学校設置に向けた話し合いも、令和10年4月開校を目指してハード面、ソフト面の準備の方向性が示されました。3月5日双葉町総合教育会議において「双葉町新学校施設整備基本計画」が策定されます。具体的な内容については今後段階的に説明してまいりたいと思います。
■第28回福島県双葉郡教育復興ビジョン推進協議会 2月12日
浪江町防災交流センターを会場に、文部科学省、復興庁、福島県教育庁、ふたば未来学園、福島大学、放送大学、双葉地区教育長会の協議委員が、本年度の各実行委員会の事業報告及び第4期教育復興ビジョン推進計画の承認について協議しました。全国的に見ても広域による「ふるさと創造学」を地域と連携しながら取り組んでいる学びは例がなく、今後双葉郡8町村から全国に向け発信することで、少人数教育における教育方法論を議論できると文科省や復興庁の皆さまからご意見をいただきました。
■令和6年度生徒海外派遣事業(英国訪問 ハル市、ビバリー町) 2月16日から22日
双葉中学校2年生の5人とともに、英国視察研修を行ってきました。2回目となる英国研修は、ALTの出身地であるハル市とビバリー町の訪問とホームステイをメインに、オックスフォード大学や日本人学校の訪問、そしてロンドン市内研修等を行いました。詳細は、4月号等で報告いたします。出発前の2月13日に、町立学校において生徒海外派遣事業結団式を開催し、伊澤町長を含め総勢14人の表敬訪問団が顔合わせをし、行程や交流内容を確認しました。
双葉町教育委員会教育長 舘下 明夫