くらし その他のトピックス(1)

■知事コラム
Where there’s a will,there’s a way.~意志あるところに道は開ける~Vol.68

今月号で特集している令和7年度当初予算は、長引く物価高や生産年齢人口の急激な減少など、多くの困難に直面している中にあって、経済の好循環に向けた賃上げ支援や物価高対策にスピード感を持って取り組むとともに、人口減少時代の「新しい茨城」づくりに挑戦していくための施策を取りまとめたものです。
まず、私が重点を置いたのは、物価上昇を上回る持続的な賃上げです。賃上げに取り組む事業者への支援に加え、適切な価格転嫁を強力に後押しするため、啓発や専門家の派遣による伴走支援などを行っていきます。
また、物価高対策として、価格転嫁が難しい医療機関や福祉施設に対する光熱水費などの支援のほか、生活者支援として、LPガス料金の軽減にも取り組んでまいります。
人口減少に伴う労働力の減少や経済の縮小に歯止めをかけていくためには、豊かさを生み出し、安心安全につながる生活基盤の充実を図り、多様な人材が活躍できる社会を構築していくことが必要です。
このため、補助メニューを大幅に拡充し、グローバル企業のフラッグシップ拠点の誘致に強力に取り組むとともに、外国人材の確保やIT短大の大学校化など専門人材の育成にも取り組んでまいります。
また、耐震基準を満たさない木造住宅の耐震化や水田に一時的に雨水をためる「田んぼダム」の整備を促進し、防災・減災対策を強化していきます。
さらに、県北地域での新たなアウトドアスポーツイベントの開催や、「花絶景」などの地域資源を活かした観光誘客にも一層力を入れていきたいと考えています。
これらの施策により、人口減少時代の「新しい茨城」づくりに、全力で取り組んでまいります。

茨城県知事 大井川和彦