くらし その他のトピックス(1)

■知事コラム
Where there’s a will,there’s a way.~意志あるところに道は開ける~Vol.71

本県の農業を持続的に発展させるためには、高付加価値化により収益性を高め、生産者の所得を向上させることが重要です。そのため、農産物のブランド化に向けてさまざまな取り組みを行っています。
まず、メロンについては、質・量ともに日本一の産地を目指し、高級店での高価格販売に取り組むとともに、先月には、県オリジナル品種の「イバラキング」と本県産の赤肉メロンを対象に「KING and QUEENコンテスト2025」を開催し、優れた逸品を選出しました。入賞したメロンは、都内百貨店において、過去最高価格となる1玉1万3500円で販売されるなど、市場をはじめバイヤーや消費者から高い評価を得ています。
また、畜産物では、2023年に販売を開始した最高峰ブランド「常陸牛煌(きらめき)」が、今年3月から東京食肉市場でも取引されるようになりました。その結果、取引初日には従来の常陸牛の約1.6倍の価格がつくなど、市場で品質の良さが評価されました。
さらに、4月からは常陸牛のブランド力を一層高めるため、和牛のおいしさに大きく関わるオレイン酸の含有比率や飼育月齢などの基準を満たしている常陸牛を県が認定する全国初の制度を開始しました。これに併せて、都内丸の内エリアの飲食店21店舗で「春の常陸牛グルメフェア」を開催したところ、「脂っこさがなく、他の銘柄にはないおいしさがある」「赤身にしっかりとした味わいがありとても良い」といったうれしい言葉が聞かれました。
今後も、本県が誇る農産物について、積極的な販路拡大や有名飲食店でのフェアの実施などを通じて、ブランド力の強化を図ってまいります。

茨城県知事 大井川和彦