- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県古河市
- 広報紙名 : 広報古河 2025年4月号No.235
■新しい認知症観
○認知症は誰でも発症する可能性があります
新しい認知症観とは「認知症になったら人生終わり」と考えることをやめようという考え方です。これは国から示された取り組みであり、認知症になっても、今まで通りの生活を送れるというように認識し直すことです。
高齢になれば、程度の違いはありますが、ほとんどの人が認知症になると言っても過言ではありません。「あれ、あの人の名前が思い出せない」といった物忘れは誰でも経験したことがあると思います。認知症は、その物忘れが増えて、次第に脳の働きが全体的に低下してしまう病気です。
○周囲のサポートが重要です
手足が不自由になれば、できなくなることが出てきますが、それは他人が見ても一目で分かるため、助けることは容易です。認知症は、体が元気でも脳の働きが低下しているため、できないことが増えていきます。それは外から見ただけではまったく分かりませんが、できないことがある点は同じです。それを周囲の人が認識し、サポートすればいいということです。
現代の医学では認知症を治せませんので、できないことを直そうとしたり、怒ったりせずに助けてあげることが大切です。周囲の人も考えを変えましょう。
問合せ:古河福祉の森診療所 赤荻榮一医師
【電話】48-6521