くらし 〔特集〕(仮称)古河市新公会堂 基本構想・基本計画を策定しました(1)

◆誰もが気軽に文化芸術を体感し、表現できるために
古河市は、平成17年9月の1市2町の合併以来、市民の一体感の醸成と発展の基盤づくりに取り組んできました。しかし、文化芸術の振興という点では、新市建設計画で盛り込まれていた文化施設の整備はいまだ実現には至っておらず、市民の文化芸術を支えるための中核施設の整備が長年の課題となっていました。
そのため、これまでの検討の経緯を踏まえるとともに、市民の皆さんの意見や要望を取り入れ、求められている役割や機能などを整理し、検討結果を取りまとめた(仮称)古河市新公会堂基本構想・基本計画を策定しました。

◇ワークショップやヒアリングで市民参画の場を設け要望を把握しました
対象:市民アンケート(3,000人)、文化団体アンケート(480団体)、教育関係ヒアリング、市民・中高生ワークショップ等

〔アンケートでいただいた意見〕
・新公会堂はどんな場所にあるのが良いと思うか
周辺の道路や駐車場に恵まれた立地…58.5%

・住んでいる地域で文化的な環境に満足していない理由
近くに文化施設がない…66.3%

・新公会堂の特色として望むもの
芸術文化を鑑賞する場…45.2%

・新公会堂に併設する施設に求めるもの
レストラン、カフェ…71.6%

◇皆さんの疑問にプロジェクト推進課の職員がお答えします
(?)開館はいつ頃で場所はどこにできるの?
塚原主事
“令和14年度中に運用を開始するスケジュールです。場所は大堤地内で、未来産業用地開発事業地内の約2.7ヘクタールを想定しています。
今後は、新たなにぎわいの拠点を創出するため、既存インフラの強化に加えて、周辺環境に配慮しながら整備に取り組んでいきます。”

※建設予定地については本紙をご覧ください。

◆(仮称)古河市新公会堂の目指す方向性と役割
・目指す姿…「だれもが気軽に文化芸術を体感し、表現できる空間と、次世代への機会の創出」ができる場所

◇基本的な役割
〔古河市の文化の「ド・マンナカ」〕
・市民生活に文化芸術で彩りや潤いをもたらす文化芸術活動の 「ド・マンナカ」
・良質な舞台芸術を鑑賞できるホールとして、また、市民自らが舞台に立つ本格的なホール

〔賑わいがうまれ、活気があふれる「居場所」〕
・文化芸術に取り組む市民の活動拠点として活気に満ち、また、鑑賞に訪れる観客の熱気あふれる拠点
・ホール機能だけではなく多彩な利用に対応した機能を持ち、新しい活動や取り組みを受け入れた「居場所」

〔新たなコミュニティを育てる「よりどころ」〕
・文化芸術を核としたコミュニティから生まれる人との交流
・晴れ舞台も日常利用も、そして災害時も、市民がいつでも集うことができる、心の「よりどころ」となる施設

〔次世代に向けた文化芸術活動の「育成拠点」〕
・文化芸術活動への理解、そして参加機会の拡大につながる「育成拠点」
・さまざまなバックグラウンドを持つ市民が共に文化芸術を体験することで、障がいの有無、国籍・人種・性別などの「ちがい」を超え、認め合い、受け入れる機会づくり

(?)未来産業用地開発事業とは?
福田主幹
“大堤地区に、新公会堂だけでなく大型商業施設や産業交流施設を併設し、さらなるにぎわいの創出に取り組んでいく事業です。”

(?)費用はいくら必要なの?
海老原係長
“概算事業費(従来の公共事業)は179億円程度で、PPP/PFI※(民間活力)を導入する事業方式で整備を検討しています。古河市におけるメリット・デメリットや公共負担の縮減額などを総合的に勘案した結果、現段階では事業方式を一つに絞ることが難しいため、引き続き検討を進めます。”
※PPP/PFIとは…公共施設等の建設や運営などを行政と民間が連携して行うこと。

概算事業費 (金額は税込み)

※今後の物価変動など社会環境の変化により金額は変わる可能性があります。
※財源:施設整備費は、地方債(充当率75%)の活用を検討します。