くらし 〔特集〕(仮称)古河市新公会堂基本構想・基本計画を策定しました(2)

◆施設機能の基本方針
新公会堂の目指す姿と基本的な役割を基に、新公会堂に必要な機能を抽出し、大ホール・小ホール・創造支援部門・共用部門の4つに整理するとともに、各部門の連携を機能図として整理しました

◇管理部門
・4つの部門を取りまとめ、施設を適切に管理運営するための諸室の設置を計画します
・利用者が快適に施設を使うことができるよう、貸館や予約、維持管理に関する業務を行います
※施設機能図(イメージ)については本紙をご覧ください。

◇小ホール…移動観覧席を備えた多機能型の約300席のホール
・市民が利用しやすい規模の小ホールを設けます
・移動観覧席(ロールバックチェア)を設置して、段床形式の演目だけでなく平土間形式でも活用できる、多機能型のホールとします
・大ホールのリハーサル室を兼ねる計画とします
客席:300席程度、移動観覧席(ロールバックチェア)を設置した多機能型のホール
舞台:平土間スペースは大ホールの主舞台と同程度確保
その他:ホワイエ、楽屋、搬入口などを適切に設置

◇共用部門…憩いや交流の場となるロビー空間
・ロビーとしての機能だけではなく、施設整備のコンセプトに合わせてさまざまな機能を有したフリースペースの設置を計画します
・誰でも・気軽に施設を訪れることができ、文化活動を通じた市民同士・団体同士の交流を促し、新たな文化活動へ参加するきっかけをつくります
共用ロビー:重ねづかいにより、情報・学習・展示・アーカイブコーナーなどの機能を持たせるロビー
その他:飲食機能、防災機能(屋外に設置する防災家具)、託児コーナーを設置

◇創造支援部門…防音機能などを備えた高機能なスタジオ
・創造支援部門の諸室は、市民による日常的な練習や創造活動の場となるための空間として整備します
・日常的な文化活動の様子が来館者に伝わることで、新たな活動を始めるきっかけとなり、さらなる施設の賑わいづくりに寄与できる計画とします
スタジオ:4室程度、市内の既存文化施設との機能分担を鑑み、高機能なもの(防音機能などを備えるもの)を設置

◇大ホール…上質な鑑賞ができる約1,300席のホール
・市民による発表利用から、プロによるイベント利用に至るまで、幅広い利用に対応が可能なホール機能を備えます
・クラシックコンサートや吹奏楽などの音楽利用、演劇やダンスなどの上演、講演会など、さまざまな演目の上演が可能なホールとします
客席:1,300席程度、2層バルコニー型の多目的ホール。少人数でも利用できるよう、1階席以外を隠せる設備を設置
舞台:演技スペースは10間×8間以上、袖も十分な広さ・高さを確保。プロから市民まで使いやすく、さまざまな演目に対応できる設備を設置
その他:ホワイエ、楽屋、搬入口などを適切に設置

◇新公会堂に思いを寄せて
・俳優 古河大使 榊原郁恵さん
令和5年11月、野本電設工業コスモスプラザで、夫・渡辺徹の追悼公演を行いました。徹さんがよく「地元にたくさんの人が集まる公会堂があればいいな」と言っていましたが、徹さんが大好きだった古河の地で、市民の皆さんの前で公演ができてとても感動しました。それに加え、新公会堂の整備に向けた準備が進んでいると聞き、とてもうれしく思っています。
文化・芸術など、皆さんが活動する場所や成果を発表する場所ができるのは素晴らしいことです。そこで行われる活動によって、地域のにぎわいや交流が生まれますからね。私もまたその舞台に立ち、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

・古河市文化協会 渡辺恒久さん
合併して、早20年。ようやく文化施設の建設の兆しが見えてきました。
新公会堂は古河市民の文化の顔としても必要なものです。公会堂という場の存在が地域文化の萌芽(ほうが)を促し、いずれ大樹となり多くの実りを得られます。長い目でみると、その存在に意義があるのではないでしょうか。
文化活動に限らず、未来を担う子どもたちをはじめ、さまざまな人が交流できる場となることを期待します。

問合せ:(総)プロジェクト推進課
【電話】92-3111