文化 「二孝女物語」が結んだ2市の絆 常陸太田市・大分県臼杵市 姉妹都市締結10周年(2)

■祝10周年 両市による絆の物語
姉妹都市締結10周年を記念して、臼杵市長をはじめ、臼杵市出身の常陸太田大使一龍齋貞弥氏や両市の二孝女顕彰会長からのコメントを紹介します。

▽臼杵市長 西岡隆氏
江戸時代後期、二孝女と父・初右衛門が、常陸国の皆さまから賜りましたご厚情に対し、200年以上の時を超え、改めて常陸太田市の皆さまに厚く感謝とお礼を申し上げます。私は、今年の1月に臼杵市長に就任いたしましたが、両市の姉妹都市締結10周年となる記念すべき日を皆さまと一緒に迎えられることを大変光栄に思います。また来月には、臼杵市二孝女顕彰会の皆さまそして「つゆ」と「とき」のふるさとである川登小学校の子どもたちと一緒に常陸太田市を訪問できることを大変楽しみにしています。引き続き、「二孝女物語」をご縁に両市の友好と親善の絆を一層深めてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

▽常陸太田大使 一龍齋貞弥(いちりゅうさいていや)氏
姉妹都市提携10周年を迎え誠に喜ばしく心よりお祝いを申し上げます。臼杵市野津町で伝承されていた二孝女物語は、常陸太田市と臼杵市の間に時を超えて温かく美しいご縁を繋いでくれました。私も講談師としてその縁に連なり10年以上にわたってこの美談を読み続けてこられた幸せに感謝の気持ちでいっぱいです。姉妹の孝行の心、常陸の人々の慈悲の心、古き良き日本人の義理と人情が息づく二孝女物語はこれからも両市の皆さまに豊かな恩恵と温かな交流をもたらしてくれるものと信じております。

▽臼杵市二孝女顕彰会会長 吉良達雄氏
常陸太田市と臼杵市が姉妹都市を締結し、10周年を迎えました。「二孝女」のご縁が、今も新たな絆として続いていることを、大変うれしく思います。その中で、臼杵市二孝女顕彰会の活動が少しでもお役に立っているとすれば、これほどうれしいことはありません。本顕彰会は、親への感謝や他人への思いやりの心を次の世代へ伝える活動を続けてきました。会員の高齢化も進む中、これまでの取り組みを継承しつつ、若い世代にも関心をもってもらえるような活動の形を模索していく必要性を感じています。今後は、若い世代へ思いをつなぎ、引き続き両市の交流に貢献できればと願っています。

▽常陸太田市二孝女顕彰会会長 菊池伸也氏
この度、臼杵市との姉妹都市締結10周年を迎えることができ、常陸太田市二孝女顕彰会としましても大変うれしく思います。平成16年に青蓮寺が臼杵市きっちょむ史談会から二孝女関係資料の調査依頼を受けたことを皮切りに、多くの方々の努力で書簡17通が発見され、以来、姉妹の孝心が長きに渡り称えられてきました。見返りを求めない親切心などを、これからも大切に考え、両市の発展と姉妹都市交流をいつまでも続けられることをご祈念申し上げます。

■もっと知りたい臼杵市の魅力
臼杵市は歴史と自然が融合する落ち着いたまち。城下町の風情や歴史的な石仏、鍾乳洞、海の景観を一度に楽しむことができます。豊後水道の海の幸や伝統の醸造文化も魅力的。歴史的な街並みを歩き、温泉でゆっくり癒される、のんびりした旅にぴったりです。

▽国宝
臼杵石仏は平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたといわれています。規模、数量、質の高さにおいて、日本を代表する石仏群であり、彫刻としても九州初の国宝に指定されました。

▽工芸
伝統工芸品である臼杵焼は伝統を引き継ぎつつも現代のくらしにふさわしい器として、どんな生活にも溶け込む素直さや使いやすさなど多面的な魅力を備えています。

▽祭り
臼杵市の有名な祭りには、春の臼杵桜まつりや7月の臼杵祇園まつり、8月の臼杵石仏火まつり、11月のうすき竹宵等があり、伝統と自然を楽しめます。

▽食
臼杵市は新鮮な海の幸が豊富で、ふぐやかぼすブリが有名です。さらに、臼杵かぼすや焼酎等も人気があります。

■交流10周年特別企画 道の駅ひたちおおたで臼杵市写真展および特産品の販売を行います!
▽写真展/10月9日(木)~21日(火)
体験交流室に臼杵市フォトコンテスト入賞作品を展示します。写真をとおして、臼杵市を感じてみませんか?

▽特産品販売/10月18日(土)
臼杵市職員の皆さんが、臼杵産のかぼすをはじめ、特産品を販売します。臼杵の味覚をぜひご賞味ください。

問合せ:市民協働推進係
【電話】内線217