くらし 特集 ハーブの力で健康LIFE―心・体・暮らしのサポート(1)―
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- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県鹿嶋市
- 広報紙名 : 広報かしま 2025年4月号
~毎日を健やかに暮らしに潤いを~
鹿嶋市で、唯一のハーブ専門店であるHERBAL GUIDE(ハーバル ガイド)には、癒やしを求める方や、健康に関心がある方など多くの方が訪れます。
代表の岩井由紀子(いわいゆきこ)さんは「ハーブの魅力をもっと身近に感じてほしい」と、体調や気分に合わせたオリジナルブレンドのハーブやアロマオイルを提供して、心と体を癒やしています。
実は、ハーブは意外と身近な存在です。昔から世界中で自然療法として活用され、日々の暮らしに無理なく取り入れることができます。アロマテラピーやメディカルハーブは、植物由来の成分で、私たちの健康や美容を支えてくれます。香りでリフレッシュしたり、ハーブティーで体の内側からバランスを整えたりと、心と体をやさしくケアする方法として、注目されています。
今回は、アロマセラピストの資格を持つ岩井さんに、ハーブの世界について教えてもらいました。皆さんもハーブの持つ自然の力を、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
■岩井さんが届ける ハーブの魅力~心と体に寄り添う植物療法~
HERBAL GUIDE(ハーバル ガイド)
代表
ハーブブレンドスタイルプランナー
岩井 由紀子(いわい ゆきこ)さん
アロマテラピーとメディカルハーブの魅力は、自分自身で健康管理ができることです。「その日の体調や気分に合わせて香りを選び、ハーブをブレンドして飲む」これが習慣になると、ちょっとした体調の変化にも気づきやすくなり、病気の予防にもつながります。
「いつも飲んでいるハーブティーが、今日はなんだかおいしく感じない」「普段は苦手な香りが、今日はなんだか心地よく感じる」そんな時、自分の心と体に向き合ってみると、「そういえば、最近寝不足かも」と気づき、「今日は早く帰ってゆっくり休もう」と思えることもあります。このちょっとした小さな変化に気づき、自分自身を大切にすることが、健康と美しさの近道だと思います。
アロマテラピーとメディカルハーブは体の不調に対して、その部分だけの問題と捉えずに、心を含めた全身とエネルギーのバランスをサポートし、生きる力の土台を作ってくれます。
ただし、あくまでも医療があってこその植物療法です。時々「薬を飲みたくない」「病院に行かずに治したい」と相談されることもありますが、症状によっては医療機関での診察が必要な場合もあります。
また、ハーブは「天然のものだから安心安全」だと思われがちですが、天然のものだからこそデメリットもあります。ハーブには薬理作用のある成分が含まれているからこそ、使い方には注意が必要なものもあります。正しく活用するためにも、まずは専門知識のある方に相談することをおすすめします。
■アロマテラピー
植物(花・葉・枝・果皮)から抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使って、健康や美容をサポートします。精油に含まれる薬理作用のある芳香成分が心と体に働きかけ、自律神経やホルモン、心のバランスを整えます。
▽主な使い方
・香りを楽しむ芳香浴
・植物油などの基材に希釈したスキンケア
(注意)原液を肌に直接つけない、飲用はしない
▽眠れない時
おすすめ精油
オレンジ、ラベンダー、カモミールローマン
眠れない時はラベンダー?
「ラベンダー=安眠」のイメージですが、香りが強すぎると脳が活性化し、逆に眠れなくなることも。眠れない原因によって適した精油は異なります。
■メディカルハーブ
料理や香料として使われるほか、薬効の高いハーブは心身の健康維持や病気の予防を目的にメディカルハーブとして利用されています。体に穏やかに働きかける作用があり、ハーブティーとして手軽に取り入れられるのが魅力です。数種類をブレンドすると相乗効果が期待できるので、疲れの原因に合わせて選びましょう。
▽精神的な疲れの時
神経系の回復と強壮・抗ストレス作用のあるローズマリー、スカルキャップ、ホーリーバジル
▽肉体的な疲れの時
ビタミンやミネラル・クエン酸などを含むハイビスカス、ローズヒップ、ルイボス