- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県守谷市
- 広報紙名 : 広報もりや 2025年8月号
10年前(平成27年)に市内で初めてイノシシの生息が確認されてから、毎年多くの目撃情報が寄せられています。
当初は、主に利根川河川敷、特に高野地区周辺で目撃されていましたが、近年では、守谷城址公園、奧山地区周辺などの本町地区や、いこいの郷常総周辺など大木地区での目撃も多くなっています。
[守谷市内イノシシ捕獲数]
■イノシシに出会った際の注意点
イノシシは本来臆病な動物。人と出会ってもイノシシから逃げていくことがほとんどですが、不慮の遭遇や逃げ場がないなどでパニックになり、攻撃してくることがあります。
また、けがや病気で弱っているときや子育て中などは、攻撃的になることがあります。
1 静かにその場を離れる
背中を見せずにゆっくりと後退し、静かにその場を離れましょう。慌てて走り出すと、イノシシを興奮させてしまい危険です。
2 威嚇したり追い払ったりしない
大声を出したり、物を投げたりして、イノシシを刺激し興奮させると人を襲う可能性があります。特に、犬を連れているときは危険です。犬と飼い主を敵と判断し、攻撃してくる可能性があります。
3 イノシシの子ども(うり坊)を見かけても近づかない
近くに母親のイノシシがいる可能性が非常に高く、子どもを守るため攻撃的になっています。
4 食べ物を与えない
人への警戒心を低下させ、出没の原因となります。
○襲われそうになったらすぐに避難
避難する場所のポイント:
・イノシシから見えない場所…建物の中や塀の内側 など
・イノシシが登れない場所…人よりも高い塀の上や木の上 など
危険な場合は警察に通報を!
■鳥獣被害対策実施隊
茨城県猟友会取手支部守谷分会の協力により、平成29年からイノシシの捕獲活動を実施し、令和3年には、猟友会で構成された「鳥獣被害対策実施隊」を結成しています。現在13人の隊員が、イノシシのほか、アライグマやハクビシンなどの有害鳥獣が人や農作物に危害を加えないよう、捕獲するなどして被害を未然に防いでいます。
・鳥獣被害対策実施隊 隊長 中野渡正昭(なかのわたりまさあき)さん
イノシシは昔から地域に住んでいましたが、自然の中に隠れていてあまり見かけませんでした。ところがここ数年は、市内や周辺地域の環境が変わり、イノシシが移動したり、住宅近くで目撃されたりと、人との接触が増えました。特にタケノコが出てくる春や、栗やドングリが落ちる秋は、エサを求めて行動が活発になります。突進してくる力はもちろん、長く鋭い牙で切り裂かれる危険もあります。
イノシシに遭遇しないよう、注意看板や罠が設置されている地域では、特に注意をしてください。
■注意看板を見つけたら…
目撃情報を参考に、生息域付近にはイノシシ出没注意看板を設置しています。近くにイノシシが隠れていることや、不意に遭遇してしまう可能性があります。
付近には罠を設置している場合もあり、罠にかかったイノシシは非常に危険です。また、罠でけがをしてしまう危険もあります。
・特に周囲に警戒する
・近くの茂みややぶには入らない
・罠には決して近づかない
■目撃情報をチェック
イノシシが目撃された場合は、市ホームページでお知らせします。イノシシを目撃したら、経済課農業振興グループまで、ご連絡ください。
問合先:経済課 農業振興G 内線263