- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県かすみがうら市
- 広報紙名 : 広報かすみがうら No242 2025年5月号
■子育てお悩み相談室
○赤ちゃんの指差しについて
赤ちゃんの指差しは成長とともに意味合いが徐々に変化し、大きく4つの段階に分けられます。それぞれの指差しがどんな目的を持つのかご紹介していきます。
(1)『興味の指差し』
子どもが興味をもった物を指差す段階です。「自発の指差し」とも言われ、11ヶ月頃の赤ちゃんに見られます。伝えたい相手がいるかどうかは関係ありません。図鑑や絵本を赤ちゃんが一人で見ているときに指差しをするのは、この「興味」の指差しです。手差しでも同様です。赤ちゃんが指差す物の名前をその場で伝えてあげると、言葉を覚えるきっかけになります。
(2)『要求の指差し』
自分の欲しいものを相手に求める「要求」の指差しは、自我が芽生える1歳前後から見られることが多いです。「あ~」など声を出しながら「これが欲しい」「あっちに行きたい」と、物や方向を指差します。言葉をためていく時期でもあるため「〇〇が食べたいんだね」など、簡単な言葉で子どもの気持ちを代弁しながら要求を満たしてあげるとよいでしょう。
(3)『共感の指差し』
見つけた物を他者と共有しようとする「共感」の指差しは、1歳を過ぎた頃から見られるようになります。「見て!」と言わんばかりに大人の顔を見ることが多く「叙述(じょじゅつ)の指差し」とも言われます。この指差しは自分の気持ちを相手に伝えたい気持ちの表れで、コミュニケーションの成長の証でもあります。指を差しているものに「お花きれいだね」など、具体的な名詞に形容詞も添えて言葉で返してあげることで、気持ちを言葉で表す方法を学んでいきます。
(4)『応答の指差し』
相手の質問に答える指差しのことを「応答」の指差しといいます。物には名前があることを理解し、言葉への興味が高まってくる1歳半頃から見られ始めます。目や口など体のパーツや絵本のページの中から「○○どれ?」などの質問に応じて動物などを指差すもので「報告」の指差しともいいます。
以上のような発達段階がありますが、指差しは個人差が大きく、必ずこの順番で見られるとも限りません。興味がある物を見つけた時に大人と顔を見合わせて訴えかけたり、物を持ってきて見せたりとコミュニケーションを取ろうとすることが大切です。
問合せ:健康増進課
【電話】029-898-2590
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