健康 知って防ごう! 肥満がもたらす生活習慣病

■肥満とは…?
体脂肪が過剰に蓄積した状態です。
・肥満症診療ガイドライン2022…BMI(体格指数)が25kg/平方メートル以上を肥満と定義
・WHO(世界保健機関)…BMI(体格指数)30kg/平方メートル以上を肥満と定義
日本人はBMI25kg/平方メートル以上で健康障害を発症するリスクが高いことから肥満の判断基準は海外よりも低めに設定されています。

■自分のBM(I体格指数)を計算してみましょう
BMIは、体重(kg)÷身長(m)2で計算します。
自分の体重と身長で計算してみてください。
[体重]kg÷[身長]m÷[身長]m

日本肥満学会の判定基準

■肥満が引き起こす主な生活習慣病
肥満は、私たちの体の中でもさまざまな問題を引き起こす可能性があります。肥満と関係が深い主な生活習慣病をご紹介します。

・糖尿病(特に2型糖尿病)
内臓脂肪が増えると、血糖値をコントロールするインスリンというホルモンがうまく働かなくなり、2型糖尿病のリスクになります。

・高血圧
肥満によって血管が圧迫されたり、脂肪細胞から血圧を上げる物質が分泌されることで、血圧が上昇しやすくなります。

・脂質異常症
肥満により、中性脂肪や総コレステロール、悪玉(LDL)コレステロールが高く、善玉(HDL)コレステロールが低くなる傾向があります。

・脂肪肝(非アルコール性)
肥満が原因で肝臓に脂肪が溜まり、脂肪肝になることがあります。

・睡眠時無呼吸症候群
首周りに脂肪がつくことで、寝ている間に気道が塞がれやすくなり、いびきをかいたり、呼吸が一時的に止まるなどの症状が現れます。

■町の肥満状況
▽成人の肥満状況
BMI25kg/平方メートル以上の成人男性の割合
・令和元年から令和5年の推移を見ると増加傾向
・国や県のデータと比較するとやや下回っている

BMI25kg/平方メートル以上の成人女性の割合
・令和元年から令和5年の推移を見ると横ばい
・国や県のデータと比較すると女性は上回っている

▽子どもの肥満状況
・3歳児健康診査の結果
令和元年から令和5年推移をみると、「ふとりぎみ」が増加傾向

・小学5年生の肥満傾向児の割合
令和3年度以降、国と県を上回っている

・中学2年生の肥満傾向児の割合
令和2年度以降、国と県を上回っている

※町の肥満状況については、「第三次大子町健康づくり計画」内に掲載しています。
【HP】https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page001590.html

■肥満予防のための4つのポイント
1.バランスの良い食事を心がけましょう
暴飲暴食や朝食を抜く、夜遅く食べるといった不規則な食習慣は肥満と関連しています。主食、主菜、副菜をそろえた栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

2.お酒の飲み過ぎに注意
お酒を飲み過ぎるとエネルギーの摂りすぎにつながり、体重増加のリスクが高まります。休肝日を設けたり、グラスや缶を小さくしたりすることやノンアルコール飲料で代用するなどお酒の量を意識しましょう。

3.運動不足を解消しましょう
座っている時間が長かったり、体を動かす機会が少ないと、消費するエネルギーが減って肥満につながりやすくなります。日常の中で歩く時間を増やすことや、軽い運動を取り入れることが大切です。まずは1日10分の軽い運動から始めてみましょう。

4.質の良い睡眠とストレス発散も大切です
睡眠不足やストレスが続くと、ホルモンバランスが崩れて食欲増大や代謝低下につながる可能性があることが報告されています。質の良い睡眠とストレスを溜めない工夫も肥満予防につながります。

肥満は年齢や性別を問わず、誰にでも起こり得る問題です。子どもの頃からの生活習慣が将来の健康に大きく影響します。家族全体で健康的な生活習慣を身につけることが、肥満予防の第一歩です。

問合せ:健康こども政策課
【電話】72-6611