くらし こんにちは! 生活環境課です

今回は、「CFP(カーボンフットプリント」のお話です。
CFP(カーボンフットプリント)とは製品やサービスのライフサイクル全体(原材料の調達、製造、流通、使用、廃棄・リサイクル)で排出される温室効果ガスの量を、CO2換算で「見える化」した指標です。これにより、消費者は環境負荷の少ない商品を選ぶことができ、企業は排出削減の取り組みを促進できます。
CFP表示により、環境にやさしい買い物ができるようになり、CFPの算定を行うことで、エネルギーの無駄や資源浪費を発見でき、結果的に製造コストや廃棄コストの削減が可能になります。
日本政府は2050年までの「ネット・ゼロ」(温室効果ガスが排出される量と吸収・固定される量の差引がゼロになること)の実現を目指しており、その基盤として温室効果ガスの量「見える化」する仕組みは不可欠です。今、さまざまな業種の企業が製品やサービスへのCFP表示を始めています。

●ここに注目
CFPの算定には、原材料調達から廃棄・リサイクルまでの全プロセスを分解し、プロセスごとに排出量を計算する必要があるなど、大変な労力がかかります。しかも、それが必ずしも売上などに直結するわけではないのが現状です。
しかし、CFPを算定するということは、その企業が温室効果ガス削減に真摯に取り組んでいるということを意味しています。CFP表示は、企業の表れであり、消費者に対して「一緒に気候変動対策に取り組もう」というメッセージでもあるのです。

●関連URL
▽CFPプログラム「CFPとは」
【HP】https://www.cfp-japan.jp/about/

▽環境省「エコジン」買い物の基準が変わる?カーボンフットプリントに注目しよう
【HP】https://www.env.go.jp/guide/info/ecojin/feature1/20250806.html

▽環境省脱炭素ポータル「カーボンフットプリント(CFP)」
【HP】https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/words/carbon-footprint.html