- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県宇都宮市
- 広報紙名 : 広報うつのみや 2025年8月号 No.1793
■空き家の利活用
◆空き家の利活用事例(人と表現が集まるところ のんき)
釜川周辺を中心にまちづくりを行っている「カマクリ協議会」が「空き家再生支援事業補助金」を活用し、人と表現が集まる文化交流拠点を5月にオープンしました。
平成30年に閉店したおでん屋「のんき」を改修し、フレンチレストラン、焼き菓子屋、シェア型書店、クリエイターが滞在できる空間などを整備したことで、多種多様な文化が交流できる施設となりました。
◆利用されなくなった空き家を人と表現が集まる文化交流拠点へ
◇カマクリ協議会(※) 代表 中村 周(なかむら しゅう)さん
おでん屋「のんき」の歴史や記憶を読み解きながら、古いものと新しいものを丁寧に融合させて、地域内外の人々のコミュニティの核となる拠点へ生まれ変わらせました。
引き続き、釜川周辺エリアにおける人と生き物の共生に向けて、空き家や空き地といった、まちなかの余白になっている空間を利活用していきたいと考えています。
◇建物のオーナー 川幡 佳子(かわはた よしこ)さん
店を閉めた後、建物を解体し、駐車場にするために準備を進めていましたが、中村さんの考えに共感し、利活用することを決めました。想像以上の反響に驚いており、こういった利活用の事例が、今後も増えてほしいと思っています。
◆お店の人の声
◇焼き菓子屋と、お菓子。
清水 大輔(しみず だいすけ)さん
古いものを残しつつ、新しいものを創るという考え方に共感し、出店を決めました。落ち着いた雰囲気が魅力的です。
◇フレンチレストラン 音杢(おともく)
鈴木 秀彦(すずき ひでひこ)さん
元々あったおでん屋のカウンターを、磨いて再利用しています。おでん屋時代のお客さんにも数多く来店いただいています。
◇シェア型書店 Roji by KMGW BOOKS(ロジバイカマガワブックス)
篠原 大悟(しのはら だいご)さん
本と人、人と人がつながる場を作ることで、交流人口、滞留人口を増加させ、まちのにぎわいに貢献できればと思っています。
◆補助金を活用しよう
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◇再生支援事業補助金制度
地域活性化のため、市内の空き家を利活用する費用の一部を補助します。
対象:空き家の所有者と賃貸借契約などを締結し、改修した空き家を10年以上管理・運営できる法人や個人など。
補助額:改修工事に要した額の3分の2(上限300万円)、耐震補強工事を要する場合はその費用(上限140万円)。
補助要件:営利を目的としない公益性のある事業。
◇老朽危険空き家除却費補助金
古くて危険な空き家を解体する費用の一部を補助します。
対象:昭和56年5月31日以前に建てられたものなど。
補助額:次のいずれか低い額の3分の2で、上限70万円
(1)除却に要した額(消費税除く)
(2)延べ床面積×1万1,000円(1平方メートルあたり)。
その他:募集期間など、詳しくは、市HPをご覧ください。
TOPIC(トピック) 令和7年度空き家実態調査
市内空き家の現状把握のため、9~12月頃(前後する可能性あり)に受託業者が近隣を現地調査する場合があります。
※釜川周辺エリアを対象に「人と生き物が健やかに育まれる地域として持続させるとともに、居心地が良く魅力的な空間をつくる」ことを目的として活動している団体
問合せ:生活安心課
【電話】632-2266