- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県真岡市
- 広報紙名 : 広報もおか 令和7年4月号No.839
■野澤肖五(のざわしょうご)さん(下籠谷在住・76歳)
仲間と歌う楽しさ、喜びをハーモニーにのせて
私は昭和23年、下籠谷で姉1人と兄3人の5人きょうだいの末っ子として生まれました。姉との思い出と言うと、小学3年生の時に母が亡くなり、姉は母親代わりとなって幼い私の世話をしてくれました。姉が結婚して家を離れる時は、とても寂しく馬車で嫁ぎ先へ行く姿を涙を浮かべながら見送りました。また、兄3人との思い出は、ギターやハーモニカを教えてもらい、兄たちとつくった舞台で一緒に演奏を披露したことですね。思えば、音楽好きになったのは、楽器の弾き方や演奏の楽しさを教えてくれた兄たちの影響だったのかなと思います。
中学を卒業後、真岡高校へ進学し、創設3年目の吹奏楽部へ入部しました。トランペットやトロンボーンが人気の中、先生に「黒いサックスはどうだ?」と言われ、「かっこいいな!やってみたい」となって担当した楽器は、まさかのクラリネットでした(笑)。高校野球の応援では「ブルースカイ」を演奏しましたね。その後、先生に合唱の指導も受け、歌うことの楽しさも知った高校生活でした。
そして、大学でも縁があり合唱部で4年間活動しました。卒業後は、栃木県の学校事務職員として県立高校へ勤務しました。初めてもらったボーナスでサックスを購入し、職場や地域の人たちと演奏を楽しみました。その後、勤務先が真岡市近辺になったことを機に吹奏楽OBの団員としても始動。真岡高校創立110周年の時には、当時の勤務先だったこともあり、現役の高校生から70代のOBまで約70人で記念演奏会を開催しました。OB会長として母校で演奏できたことは良い思い出でした。
退職後は、2年間シルバー大学校へ通い、ハーモニカやウクレレ、トレッキング部で活動しました。また、市内でも活動の幅を広げ、真岡市民合唱団へ入団し、約20年活動を続けています。現在は、真岡市民合唱団結成45周年を記念した演奏会に向けて準備を進めています。これからも仲間と奏でるハーモニーを楽しみながら、音楽の楽しさや感動を多くの人へ届けていきたいです。