くらし あの日あのころ 第434回

竹村勝子(たけむらかつこ)さん
(熊倉在住・80歳)

◆子どもたちとともに成長して
私は昭和19年、益子町の山本で生まれ、まさに日本の原風景の中で育ちました。3人きょうだいでしたが、生家が里親として幼い子どもたちを預かっていたので、いつも大勢で生活していました。里子たちは中学校を卒業すると、すぐに家を出ていきました。当時はその理由がわからず、兄や姉たちを探し回ったり、泣きながら見送ったりしたこと、そしてその寂しさと悲しさを今でもよく覚えています。
学校を出た後に結婚し、真岡に住みました。夫は9人きょうだいの長男で、12人の家族の一員としての生活が始まりました。生家でも大勢の家族と生活していたので、自然と仲良くなれました。3人の子どもを育て、夫のきょうだいや義両親がいつでも一緒に世話をしてくれたり、相談相手になってくれたので、忙しくも楽しい日々でした。また、20代から定年を迎えるまで、幼稚園の教員として務めました。家や園で子どもたちと接していると、自分がいつでも子どもたちに学び、成長させてもらっているのを感じました。
定年を控えた58歳のときに太極拳をはじめました。台湾のホテルで初めて見たときは不思議な体操だと思っていましたが、続けていくうち、気づけば師範になっていました。今も月に一度、東京の太極拳教室に通い学びを深めると同時に、地域に根差した活動がしたいと、市民講座や太極拳愛好会で指導を続けています。時折、卒園して大人になった子どもたちが教室に来てくれることもあり、そのたびに幸せな気持ちでいっぱいです。
これからも、人との出会いや小さな縁を大切に、健康に暮らし、趣味の登山に参加したり、コロナで実行できなかったサンフランシスコへの旅や、そのための英会話の勉強、そして大好きな島旅で海のシュノーケルに再挑戦できるといいな~!