- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県さくら市
- 広報紙名 : 広報さくら 令和7年3月1日号
■熟議と主体的取組を 地域の力を結束し、協働して子どもを育む
さくら市教育委員会教育長 橋本啓二
本市では、令和元年度から段階的に「学校運営協議会制度」を導入し、令和3年度から全ての小中学校に設置しました。学校運営協議会を設置した学校を「コミュニティ・スクール(CS)」と呼んでいます。
コミュニティ・スクールは、学校、保護者、地域住民が力を合わせて学校の運営に取り組む仕組みです。学校と地域がパートナーとして相互に連携・協働して行うさまざまな活動を一体的に進めることで、教育活動や地域での協働活動の充実や活性化につなげていきます。これらの一連の取り組みで、学校を核としての地域づくりに役立つ活動が一層進んでいくことが期待されています。
本市では、これまで実施してきた「学校支援ボランティア活動」をはじめとする地域と学校の連携・協働の取り組みを生かして、さらに多様な活動が行われています。地域に根差した特色ある教育活動を行い、地域総掛かりで子どもたちの成長を支えていければと考えています。そのために、「熟議」を通して、「地域でどんな子どもを育てたいか」、「どんな取り組みが必要か」などを大人が真剣に考え、実践していくことが大切であると考えています。
▽学校運営協議会の1年〔ある学校の例〕
(1)年度初めの会議
・委員の相互理解
・学校長が示す学校運営の基本方針を承認
・学校運営に関することを協議
(2)年度途中の会議〔年1~2回〕
・学校や子どもたちの理解(話し合い・授業参観)
・地域と学校の連携活動について協議
(3)年度末のまとめの会議
・学校運営や地域と学校の連携活動についての評価と改善策の検討
・次年度の計画に反映
■「学校運営協議会」を紹介します!
学校の数だけ、協議会の「形」があります。各学校のこれまでの取り組みを大切にしながら、地域の実情に合わせた活動を続けていきます。
▽コミュニティ・スクール研修会
令和6年11月18日に、「さくら市コミュニティ・スクール研修会」を開催しました。さくら市CSアドバイザーの廣瀬隆人氏から、次のような話がありました。
「地域づくり」とは、人のつながり、知人や友人を増やす活動です。そのために、学校運営協議会では、学校を媒介として、地域の人々のつながりを強めて、子どもと地域をどうしたらよいかを学校と一緒に考える習慣をつくることが大切です。「良い学校は、良い地域にしか存在しない」という考えをもち、学校・家庭・地域で教育責任を分担して地域づくりを進めていきましょう。
■学校と地域が連携・協働した活動(地域学校協働活動)を紹介します
氏家小 「大志桜まつり」
押上小 「委員とのDJランチトーキング」
熟田小 「星空映画会前のレクリエーション」
上松山小 「地域と協働した交通安全教室」
喜連川小 「地域応援隊の授業支援」(通年)
南小 「ふれあい体験教室」
氏家中 「地域でのボランティア活動」
喜連川中 委員も講師を務める「職業人に聞く」
各学校や地域で、子どもと大人が一緒になって、さまざまな活動が行われています。
問合せ:生涯学習課
【電話】686-6621