くらし 専門職によるリレーコラム さくらスマイルゼミ

■今月の特集
「聞こえ」について意識したことありますか?

日常生活を送る中で、聞こえることが当たり前になっていると思います。普段あまり意識せずに生活しがちな「聞こえ」について、一緒に考えてみましょう。
加齢による聴力の低下は、40代から始まると言われています。65歳を超えると聞こえづらさを感じる人が一気に増え、75歳以上では、約半数の方が聞こえづらさを感じています。

▽聞こえづらい状態の困りごと
例えば、車が近づいてくることに気付かない等、危険を察知する能力が低下します。また、人とのコミュニケーションがうまくいかず、話すのが億劫になったりして社会的に孤立、うつ状態になることもあります。さらに、コミュニケーションが極端に少ない状態が続くと、認知機能に影響をもたらす可能性もあることが分かってきており、聞こえづらい状態は認知症が進む原因の一つとされています。
自分の「聞こえ」について気になった方、聞こえづらいと感じたら、早めの耳鼻咽喉科受診をしましょう。

▽ききとりにくい・伝わりにくい時のひと工夫
・ゆっくり話す
・少し大きめの声で話す
・伝わっているか確認する
・文字で書いてみる
・室内の静かな場所で話す

「聞こえ」について考えてみましょう
執筆:高齢課保健師 格和佳那子

問合先:高齢課
【電話】681-1155