くらし ≪特集≫あなたの行動で未来が変わる!?エシカル消費(2)

◆やってみよう!身近なことからエシカル消費
▽地元のお店で買い物をする[人・社会に配慮]
地元の食料品店や飲食店などで買い物をすれば、自分が住む地域を元気づけ、応援できます。また、地元の雇用を守ることにもつながります。

▽地域や生産者を応援できる商品を購入する[人・社会、地域に配慮]
同じ地域内の素材を使い加工する「地元生産加工商品」や、障がい者が主体となり生産に関わっている「就労支援商品」などを購入することは、地域経済の活性化や雇用の創出につながります。

▽もったいない精神で食品ロスを減らす[環境に配慮]
まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品ロスを減らしましょう。料理を残さないのはもちろんのこと、普段捨ててしまう野菜くずも工夫すれば美味しく食べられます。

▽地産地消で地域を活性化する[地域、環境に配慮]
地産地消とは、地元で生産されたものを地元で消費することをいいます。地域の活性化や輸送エネルギーの抑制が期待できる地産地消。何より、生産者の顔が見える食材は安心です。

▽プラスチックごみを減らす[環境に配慮]
自然に分解されることのないプラスチックごみが深刻な環境汚染を引き起こしていることを知っていますか。マイボトルやマイバッグを持参する、包装が少ない商品を選ぶなど、使い捨てプラスチックを減らしましょう。

▽捨てればごみ、分ければ資源を意識する[環境に配慮]
捨ててしまえばただのごみですが、きちんと分別すればリサイクル資源になります。また、再利用すればごみを減らすことにもつながります。

▽本当に必要なものをきちんと選ぶ[環境に配慮]
買い物をするときは、「本当に今必要なものか」、「ずっと長く使いたいと思えるものか」、一度立ち止まって考えましょう。衝動的に買うのではなく、買わない選択をすることも大切です。

▽認証ラベルをチェックする[人・社会、環境に配慮]
どのようにつくられた商品か、見た目だけでは判断できません。そんなとき、エシカルな商品の目印となるのが認証ラベル。自然環境に配慮しているか、適正な労働条件のもとでつくられているかなどを知ることができます。

◆エシカル消費とSDGsの深い関係
エシカル消費は、2015年9月に国連で採択された、持続可能な開発目標SDGsの17のゴールのうち、ゴール12「つくる責任 つかう責任」に関連する取り組みです。ほかにも、エシカル消費は、SDGsのさまざまな目標に関係しています。
例えば、発展途上国の生産者や労働者に対して公平・公正な貿易を行うフェアトレード商品を購入すると、発展途上国の生産者や労働者の暮らしを守ることにつながるため、ゴール10「人や国の不平等をなくそう」の達成に貢献できます。
このほか地産地消では、ゴール11「住み続けられるまちづくりを」に、プラスチック削減は、ゴール14「海の豊かさを守ろう」に貢献できるなど、エシカル消費の考え方は、持続可能な社会の実現に向けた取り組みに深く関係しています。

◆私たちもエシカル消費を実践しています!
○自家栽培・無農薬の食材を使用『Kitchen彩あい』
住所:中央2-12-26
【電話】080-2579-0617
営業時間:午前11時~午後5時
定休日:水曜日、年末年始、イベント出店時

お弁当やクレープなどに使用する食材は、地元でとれたものにこだわり、地産地消に取り組んでいます。また、野菜は化学合成農薬や化学肥料を使用していない、人と環境に優しい有機栽培のものを、端まで余すことなく使っています。
そのほか、通常サイズよりも小さい食べきりサイズのお弁当をつくり、食品ロスにも配慮しています。

○地産地消で地元を元気に『社会福祉法人 敬愛会 ビストロペールドヴォーテ』
住所:田野倉48-7
【電話】0287-83-8874
営業時間:午前11時~午後2時30分
定休日:日曜日

市内のスーパーや直売所で購入した地元野菜をふんだんに使用した料理を提供するなど、地産地消に取り組んでいます。また、テイクアウトで提供する商品の一部に紙の包装や容器を使用し、環境に配慮しています。
就労継続支援事業所として、今後は、利用者が製作した就労支援商品を販売することも検討しています。

◆小さな意識が未来を変える
エシカル消費で覚えておきたいスローガンは、「“エ”いきょうを “シ”っかりと “カ”んがえ“ル”」。つまり、私たちの買い物によって世界のどこに、どんな影響を及ぼすか、よく考えようという意味です。
エシカル消費の取り組みは多岐にわたり、すぐにすべてを実行することは難しいです。まずは、「これってエシカルかな?」と問題意識をもって、人や社会、地域、環境に良い影響があると思う商品を購入、利用することから始めてみましょう。一人ひとりの小さな取り組みの積み重ねが、地球の未来を変える大きな力になります。

◆毎年5月は消費者月間
5月は、消費者、事業者、行政が一体となって、消費生活に関する啓発・教育の取り組みを集中的に行っています。令和7年度の統一テーマは、「明日の地球を救うため、消費者にできることグリーン志向消費〜どのグリーンにする?〜」です。
どんな消費行動が地球環境にとって良いのか、ご自身の消費行動を振り返ったり、考えたりする機会をつくってみませんか。そして、地球環境に配慮したグリーン志向の消費行動を始めてみませんか。