- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県壬生町
- 広報紙名 : 広報みぶ 2025年4月号
壬生町は本年で合併70周年を迎えました。
そして獨協医科大学病院が本町に開院して半世紀。町とともに歴史を刻んでいます。
『獨協』は開院以来第三次救急医療施設として町民、そして栃木県民の生命を守るため日々奮闘するだけではなく、町と共同で壬生町健康大学を開講するなど、町民の健康増進意識の高揚に努めるなど、町民の生活にはなくてはならない存在となっています。
隔月での本記事を通して、より『獨協』を身近に、そして自身の健康について考えるきっかけにしてもらいたいと思っています。
第七回は獨協医科大学病院 肥満症治療センター長 麻生 好正教授から紹介してもらいます。
■教えて! 麻生センター長
Q:肥満は万病の元と言いますが、どんな病気の原因となったり、関連があったりすると考えられていますか。
A:2型糖尿病、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、脂肪肝、慢性腎臓病、急性心筋梗塞、脳梗塞、睡眠時無呼吸症候群、月経異常、腰痛や膝関節痛といった運動器疾患などが肥満に関連する健康障害になります。さらに、大腸癌、肝癌、膵癌、乳癌などのがんとの関連も指摘されています。
Q:肥満症治療センターが今年1月1日に開設されたと聞きました。
改めて肥満症治療センターがどんなところなのか教えてください。
A:肥満症治療の経験が豊富で実績のある医師(内科、外科、精神神経科など)、看護師、栄養士、理学療法士、臨床心理士の多職種からなるチーム医療により、包括的で集学的な治療を実践できるセンターです。
Q:多職種スタッフが一丸となってサポートして下さるのは安心ですね。肥満症治療センターではどのような治療が受けられますか。
A:主な治療は、注射薬(週1回注射/ウゴービ)と減量・代謝改善外科手術(胃スリーブ手術)の二つになります。ただし、個々の患者さんの特徴に合わせた食事療法・運動療法、行動療法、薬物療法、そして減量外科手術を選択し、オーダーメイドの肥満症治療を実践いたします。
Q:どのような肥満の方が治療の対象になりますか?
A:BMIが35以上の方は、当センターを受診して下さい。BMIの計算は、ご自身の体重(キログラム)を身長(メートルにして)で2回割り算して出します。例えば、身長170cm、体重102kgの方は、BMIが35.3になります。ただし、BMI27以上で糖尿病、高血圧、脂質異常症のある方も治療の対象になります。
○プロフィール
麻生 好正
茨城県鉾田市出身
獨協医科大学病院病院長(勤続13年目)
~経歴~
H25.4
獨協医科大学内科学(内分泌代謝)主任教授
H29.4
獨協医科大学病院副院長(~R4.3)
R4.4
獨協医科大学病院病院長
R7.1
獨協医科大学病院 肥満症治療センター長
現在に至る
○獨協医科大学病院
〒321-0293 北小林880番地
【電話】86-1111(代表)