健康 「認知症をわがこととして考えよう」~9月は世界アルツハイマー月間です~
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- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県那須町
- 広報紙名 : 広報那須 令和7年9月号
認知症になったら何も分からなくなるのでは…
普通の生活を送れなくなるのでは…
そんなイメージをお持ちではありませんか?
◆新しい認知症観
令和6年1月、認知症の方が自身の尊厳を持ち、希望を抱いて暮らせるための「認知症基本法(正式名称…共生社会の実現を推進するための認知症基本法)」が施行されました。それに基づき政府は、認知症施策を進めるための基本的方向を定める「認知症施策推進基本計画」を策定しました。その計画のなかでは「新しい認知症観」※という考えが示されています。多くの方が「新しい認知症観」を理解することで、認知症の人もそうでない人も皆が支え合ってそれぞれが自分らしく生活できる社会への実現に近づくことができます。
※「新しい認知症観」とは…認知症になると何もできなくなるという考えではなく、認知症になってもできること・やりたいことがあり、地域で仲間とともに、希望を持って自分らしく暮らすことができるという考え。
◆わがこととして考えよう
認知症とは、脳の疾患により認知機能が低下し、日常生活に不具合が生じる状態です。また、年齢が高くなるほど有病率は高くなります。また、65歳未満で発症すると「若年性認知症」とされます。
自分や家族や親戚、ご近所の方などの身近な方が認知症になる可能性は十分にあり、それは身近なものとなっています。もし自分や家族、身近な方が認知症になったとき、どのような生活をしたいと考えるでしょうか。ぜひ、この機会に考えてみませんか。
町のホームページでも、認知症についての詳しい内容をご覧いただけます。
◆認知症予防と早期発見・早期受診
これをすれば「認知症にならない」という予防法はありません。しかし、生活習慣の改善により、認知症発症のリスクを減らすことは可能です。また、認知症と診断されても、適切な医療やケアを早期に始めることで、進行を遅らせることや、希望を持って自分らしく暮らすことへの備えとなります
◆9月は世界アルツハイマー月間です
町では世界アルツハイマー月間にあわせ、9月24日(水)~30日(火)の1週間、役場庁舎で認知症についてのパネル展示を実施します。認知症についての内容だけでなく、地域で認知症の方とその家族を支える支援者の紹介や認知症サポーター養成講座の様子を放映します。
◆認知症サポーターは地域の応援者です
認知症を正しく理解し、認知症の方や家族に出会ったときにそっと見守る、手助けをする「応援者」を認知症サポーターといいます。地域で応援者がたくさんいることが、誰もが安心して暮らせる地域の第一歩です。毎年小・中学生や町民向けに認知症サポーター養成講座を実施しています。あなたも養成講座を受講して、応援者になりませんか。
リングまたはバッジは認知症サポーター養成講座を受講された方に渡しています
◆認知症サポーター養成講座の開催
※各回同様の内容です。ぜひご参加下さい。
日程:
9月20日(土) 午前10時~11時30分
10月23日(木) 午前10時~11時30分
11月11日(火) 午前10時~11時30分
会場:ゆめプラザ・那須
対象者:町内在住・在勤の方
費用:無料
認知症になっても安心して暮らせる那須町へ…
◆ひとり、家族で抱え込まずご相談ください。
那須町役場保健福祉課【電話】0287-72-6910
那須町保健センター【電話】0287-72-5858
那須地区地域包括支援センター【電話】0287-71-1138
高原地区地域包括支援センター【電話】0287-73-8881
問合せ:保健福祉課地域支援係
【電話】72-6910