くらし 山本一太の知事コラム

■県民の命と暮らしを守る防災力
~県総合防災訓練実施~
10月18日(土)、高崎市と共催で「群馬県総合防災訓練」を実施しました。県では毎年、県内の各市と合同で総合防災訓練を実施し、昨年度からは「計画検証型」の訓練に取り組んでいます。「計画検証型」とは、今ある計画に沿って訓練をすることで、検証を行い、より実際の災害時に役立つ計画となるよう改善しようとするものです。
JR高崎駅は、県内外の多くの方々が、通勤・通学などで利用しています。地震などの大規模災害により、鉄道網が大きな被害を受ければ、駅周辺に「帰宅困難者」が多数発生することが予想されます。そこで帰宅困難者を安全に誘導する方法や、広いスペースのあるGメッセ群馬を活用し、一時滞在施設の設営について実地での検証を行いました。
他にも高崎市箕郷町では、地震により中山間地域の集落の一部が孤立したという想定で、情報収集や通信手段の確保、救助・避難、物資輸送などの訓練を実施しました。
当日は、県、市、防災関係機関だけでなく、地域住民やボランティアの皆さんにも参加いただき、より実践的な訓練を行うことができました。県全体の防災力向上に向けた大きな一歩につながったと思います。知事として、県民の命と暮らしを守る責任を改めて胸に刻み、あらゆる災害にも対応できる「強くしなやかな群馬県」を築くため、これからも防災体制の強化に全力で取り組んでまいります。