くらし 心と心でつながる 〜手話で紡ぐ言葉の輪〜(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県
- 広報紙名 : ぐんま広報 2025年10月 No.437
手話を一つの言語として、聞こえない人と聞こえる人が互いに尊重しながら共生する社会を目指す「群馬県手話言語条例」。その制定から10年。県や各自治体・団体などでは、手話の普及を推進するためにいろいろな取り組みを行っています。
今回は手話がどんな言葉なのか、そしてその魅力とは、手話に関わるさまざまな人の思いと共に紹介します。
■手話ってどんな言葉?
耳が聞こえない、または聞こえにくい人は、日常生活で情報を得ることが難しかったり、自分の気持ちや困っていることをうまく伝えられなかったりすることがあります。
手話は手の動き、顔の表情などで、情報や気持ちを伝える言葉です。
耳が聞こえない人は声で会話する代わりに、目で見て分かる手話で会話します。
■手話の普及・理解はなぜ必要?
聞こえないことは見た目で分からないため、困っていても周りの人に気付いてもらえない
外出先で車の音や呼び出し、放送が聞こえない
災害時に周囲の情報が入らないと逃げ遅れてしまう
うまく話ができなかったり相手の言っていることが分からなかったりするなどコミュニケーションが難しい
■手話の魅力を伝えたい
県立聾学校3年生
大澤 未來さん
高橋 紫さん
◆#SHUWANOWAにも出演している県立聾学校の生徒に話を伺いました
◇手話の魅力とは?
高橋さん 手話は手だけでなく、顔の表情など全身を使って表現する言葉です。喜びや悲しみなど相手の感情が分かりやすく、自分の気持ちも伝えやすいと思います。
◇#SHUWANOWAで伝えたいと思ったことは何ですか?
大澤さん SNSで手話動画を発信することで、より多くの人に聴覚障害について知ってもらい、聞こえる人にも手話が1つのコミュニケーション手段であることを知ってほしいと思いました。
◇手話に関心を持っている人、これから知りたいと思っている人にメッセージをお願いします。
大澤さんand高橋さん たくさんの人に一緒に手話を学んでほしいので、簡単な手話から始めて、楽しく手話を覚えてもらえたらうれしいです。一緒に手話を学んでみませんか。
◆#SHUWANOWA(手話の輪)
総再生回数10万回超え!いつでもどこでも簡単に手話を学べる動画「#SHUWANOWA」を県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」とTikTokで配信しています。
家庭や学校、職場など、みんなで手話の輪を広げましょう!
◆手話にチャレンジ!
◇こんにちは
両手を目の前で交差し、次にさっと扇形に左右に開きます
軽くおじぎをしながら、両方の人さし指を向かい合わせて折り曲げます
◇どうしましたか
右手の人さし指を立てて左右に振ります
「何」という意味
右手の平を見せながら前に出します(どうぞというように)
「ですか?」という意味
◇ありがとう
左手の甲に右手を立て、トントンと2回叩きます
右手を上にあげます
※詳細は本紙をご覧下さい。
■CLOSE UP
県広報番組「アニメの星☆」〜高校生の夢に手話を乗せて〜
県では、声優を目指す県内の若者を発掘・応援する県広報番組「アニメの星☆」に手話通訳を導入しています。
・シーズン2放送予定 11月〜8年3月
・群馬テレビ 毎週火曜日 午後7時から
◇手話通訳を担当する 井出 磨弥さん
私自身も毎回視聴者の一人として、夢に向かって挑戦している高校生を応援しています。高校生の頑張っている姿が手話を通して伝わるように自分なりに表現を工夫しています
■START
手話リンク
オンラインで手話通訳を介して電話で問い合わせができる「手話リンク」の運用を、県の代表電話で先月より開始しました。県ホームページ上の「手話で電話をする」ボタンを押すことで利用できます。
費用:無料(ただし通信料がかかります)
