- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県加須市
- 広報紙名 : 広報かぞ 2025年2月号
■種足を治めた武士
戦国時代、上種足に種垂(たなだれ)城という城がありました。築城年代や築城した人物は不明ですが、種垂城があったとされる場所の周辺には、種垂城跡と小沼耕地(こぬまごうち)遺跡という遺跡があります。
過去に城跡周辺で行われた発掘調査では、鎌倉時代から戦国時代の人々が使っていた遺構や遺物が発見されています。遺構では、鎌倉時代の建物跡や戦国時代の堀と思われる溝跡、遺物では、土器(かわらけ)や陶磁器、漆椀、供養塔の一種である板碑などが、武器類では、小刀である小柄(こづか)の刀身が出土しています。これらの遺構や遺物は、この地域で武士が活動していた証しといえるでしょう。
種足を治めていた領主には、鎌倉幕府の御家人伊賀氏がいました。後には、騎西城主である小田氏がこの地域を治めていたとみられ、騎西城主小田顕家(あきいえ)は、忍城主成田親泰(ちかやす)の子である助三郎を養子に迎え、種足に隠居したと伝えられます。
現在、城の痕跡を見ることはできません。辛うじて、周辺にシロンチや百石(ひゃっこく)といった城に関わると思われる地名が残るのみです。
○種足城址公園
住所:上種足456-2
問合せ:生涯学習課
【電話】0480-62-1223