文化 歴活(レキカツ)-知れば史るほど-

■大谷石(おおやいし)の倉庫群と旧新古河駅
新古河駅の南方400メートルの所に、大谷石で造られた倉庫群があります。ここには、昭和10年に現在の位置に移動する前の新古河駅(旧新古河駅・昭和4年開業)がありました。昭和4年の東武鉄道の開業により、それまでの利根川を利用した船運から、鉄道輸送が主流となり、輸送に便利なように、昭和9年に農業協同組合(JA)により第1棟目の倉庫が建設されました。それに続き、昭和13年、32年、38年に増築され、現在の倉庫群になりました。昭和10年に新古河駅が現在地へ移動したことにより、旧新古河駅は、貨物駅「新古河荷扱所」に改称され、農産物の輸送に使われました。その後、輸送手段が鉄道からトラックによる陸上輸送に替わると、その役目を終え、昭和51年に廃止されました。倉庫群も農産物倉庫としての役目を終え、現在では、農機具の補修部品取り用機器の保管倉庫として使われています。これらの倉庫群は、新古河駅が元はこの地にあったことを示すとともに、鉄筋コンクリート構造が、純粋な組積造(そせきぞう)に取って代わり普及する工法の変遷過程を段階的に示しており、歴史の証人として貴重です。
紹介者:加美山敦嘉(かみやまのぶよし) 加須市文化財保護審議会委員

○大谷石の倉庫群
住所:向古河366

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