くらし 埼玉県こども動物自然公園 かどちゃんの植物ZOO鑑

■花だより
門倉緑地係長

水無月(みなづき)…梅雨の時期であるにも関わらず、6月が水無月と呼ばれるのはなぜなのでしょうか。これは、田植えでそこかしこの田んぼに水を引き込むため水がないからだそうです。
※諸説あります。
6月はジャガバタイベントの季節です。動物園では、牛舎から出る牛糞を堆肥化していますが、これを用いて畑をつくり、3月に種イモを植え付けます。5月に土寄せをして、成熟するとイモの花を見ることが出来ます(畑はサイチョウ舎の北にあります)。
同じナス科であるナスに似た花がまとまってつきますが、動物園のジャガイモはダンシャクなので、花弁はきれいな淡い赤紫色で、まんなかの黄色い部分が雄しべです。家庭菜園では、花を摘むことでイモが太ると言われていますが、動物園では花を見せるため花を摘みません。6月中旬の2週に渡って行われるイベントでは、ウシの世話から始まり、搾乳、イモ堀、バター作り、ジャガバタの試食で終わります。いわゆる循環型社会を体験できるので好評です。
花がしおれ、葉が黄色くなると収穫のサイン。期日の決まったイベントに、耕作物を利用するのはこちらも気が気ではありません。今年の出来が楽しみです。

ジャガイモ:ナス科ナス属で南アメリカはアンデス山脈の原産。さまざまな料理や加工食品に利用され世界中で栽培されている。16世紀頃ジャカルタから伝来しジャガイモとなった。
[ダンシャク]1908年 函館ドックの専務 川田男爵がイギリスから導入した品種が、北海道で栽培され広まった。

※7月号は動物ZOO鑑です。

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