文化 かすかべ今昔絵巻

◆111 獅子の系譜
市内には、雄(おす)二頭と雌(めす)一頭の獅子頭(ししがしら)を被(かぶ)る一人立三頭獅子(ひとりだちさんとうしし)形式の獅子舞が継承されています。
市指定文化財の銚子口、赤沼、東中野の各獅子舞は、下間久里(しもまくり)(越谷市)から伝授されました。銚子口が元禄(げんろく)10年(1697年)、赤沼が享保(きょうほう)3年(1718年)、東中野が享保5年(1720年)に伝えられたことが伝授書に記されています。
県指定文化財である西金野井の獅子舞は、江戸川の開削や雨乞(あまご)いの伝承、獅子頭の墨書(ぼくしょ)から、江戸時代の早い時期にさかのぼると考えられます。
獅子舞は、夏の悪病除(あくびょうよ)けや雨乞い、秋の収穫祝いなどを目的とし、各地区の祭礼で奉納舞が行われます。
1/12(日)には、新春を祝い、銚子口の獅子舞が銚子口香取神社で奉納されます。
また、2/9(日)には、「伝える、つなげる、獅子舞の未来」と題し、獅子舞を継承する皆さんの活動をテーマに、民俗芸能公開事業を開催します。出演する銚子口と赤沼の獅子舞は、300年以上もの歴史を重ね、笛の音色(ねいろ)、太鼓のリズム、舞(まい)の所作(しょさ)など、地域色があります。祭礼の日にしか見られない民俗芸能が、舞台上で一堂に演じられる機会です。ぜひご来場ください。

問合せ:文化財課
【電話】048-739-6811